会社案内

社長メッセージ

2022年10月より、株式会社グリーゼの代表取締役社長に就任いたしました。

「グリーゼをこんな会社にしていきたい」という想いと、私の「働く」ということに対する考えをまとめました。長文ですが、最後までお読みいただけたら嬉しいです。

■1994年~ やんちゃな息子3人の子育て中も、社会とつながり成長したかった

「子育てと仕事を両立して、社会の役に立ちながら、自らも成長し続けたい」

いまでは、あたりまえの考え方ですが、私が長男を出産した1994年ごろは、出産や育児を理由に退社、仕事をあきらめる女性が多くいました。

私自身、長男出産のタイミングで、会社を辞め、当時では珍しかった在宅ワーク(マニュアル制作/ホームページ制作)で、かろうじて「社会とのつながり」を作り、それを守ることで必死でした。

「こうちゃんママ」と呼ばれることに違和感があり、「福田さんの奥さん」と声をかけられ抵抗したこともありました。自分が自分らしく、「福田多美子としてありたい」と思うことが、仕事へのモチベーションになりました。

そんな中で出会ったのが、今のグリーゼでした。

グリーゼは創業社長の江島民子が「自ら子育てをしながら、働く」ために創った会社です。私はグリーゼのおかげで、年の近い3人の息子を育てながら、途切れることなく仕事を続けることができました。

メールマガジン執筆、Webコンテンツ制作、ライター育成講座の立ち上げ、講師やコンサルタントとしての仕事や出版、新しいことへの挑戦は、常に刺激的でした。

私だけではありません。いろいろな考え、いろいろな事情を抱えた多くの仲間が、グリーゼという屋根の下に集まり、個々の能力を活かして活躍しています。ダイバーシティ、働き方改革、テレワーク、SDGsがひろまるずっと前から、グリーゼは、多様なスタッフの多様な働き方を認め、「すべての人の"可能性"を、高く大きく広げていくお手伝いがしたい」というミッションのもと、新しい組織の在り方を追求してきました。

■2022年10月 代表取締役社長に就任し描く、新たなビジョン

2022年10月、グリーゼは24期目を迎え、私は、代表取締役社長に就任させていただきました。

子育てから少しずつ解放されてきた私は、自分のために使える時間も増え、仕事もプライベートもアクセル全開といった気分です。

ところが、自由な時間を過ごせば過ごすほど、気候変動などの環境問題、少子高齢化やジェンダーなどの社会問題に、敏感になっていく自分を感じました。

これまでは、「子育てをしながらでも、働きたい」「自分の成長、自己実現をしたい」といった、どちらかというと自分自身のために仕事をしてきた私ですが、これからは社会への恩返し、若い世代が活躍できる社会を実現したい、そんな希望をもつようになりました。

大きなきっかけは、2つありました。

・「仕事」に対する考え方の変化

ひとつは、友人に誘われて行った石坂産業株式会社(埼玉県にある産業廃棄物処理工場)の工場見学でした。かつては地域から「出ていけ」と大バッシングを受けていた会社が、いまでは地域の人々が集う里山を育てながら、98%のリサイクル率を達成。それまでの長く厳しい物語を知り、私も変わりたい、何かしなければ・・・という焦りのような気持ちが湧き上がりました。

・命の誕生と、未来への希望

もうひとつは、長男が、子ども(娘)を授かったことでした。新型コロナウイルス感染症にびくびくしながら妊娠、出産、育児を経験している若い世代がいます。生まれたばかりの小さな手は、好きなものを触ることも許されず、マスクとアルコール消毒のある日常を送っている人もいます。少子化の日本だからこそ、若い人たちが、誰でも自由に、好きなことにチャレンジできる社会を作っていきたい。そのためにできることはないだろうか、と考えるようになりました。

■仕事で、未来を変えていく

グリーゼは、2020年ごろから企業向けのSDGs/サステナビリティ推進事業をスタートしました。コンサルティング、コンテンツ制作、社員研修を軸に、さまざまな業界の企業さまといっしょに、持続可能な社会に向けた取り組みを行っています。

社会課題解決に向けて本気で取り組む企業さまの、情報開示、情報発信のご支援も増えてきました。

グリーゼは2000年の創業以来、「企業の情報発信のお手伝い」を一貫して行ってきた会社です。その知見、ノウハウ、経験を活かし、今後も「未来を創造する企業」に寄り添い、ステークホルダーに向けた情報発信のお手伝いをすることによって、より良い未来に貢献していきたいと考えています。

子育て中も、ずっと「仕事」にこだわってきた私たちです。

これからも仕事を通して、若い世代が希望をもてる社会、誰もが輝ける未来を作っていきます。

福田 多美子

創業者メッセージ

私にとって1995年という年は、3つの理由で忘れられない年となりました。理由のひとつは、2月の末に初めてのこどもを出産したこと。もうひとつの理由は、その直後に地下鉄サリン事件が起こったこと。みっつめは、その年の暮れにインターネットに出会ったことです。

産まれたばかりの命を見守っていく中でわかったことは、人は誰でも等しく「自分の力を最大限に発揮したい」という強い欲求を持っているということです。

こどもは、誰に教えられなくても、自分でモノをつまんだり、なめたり、動かしたり、分類したりして、自己を成長させていきます。

そして、「疲れるからやめておこう」とか「こんなことしてなんになるの?」とか「明日はどうなってしまうの?」などという計算や疑問や不安などは一切抱かずに、その日その瞬間を精一杯生きています。

やがて、大人になるにつれて、環境や知識や評価などによって、あきらめたり、「そこそこ」「ほどほど」「分相応」をよしとしたりするようになっていくように見えますが、だからとい って「自分の力を最大限に発揮したい」という持って生まれたエネルギーが消えてなくなったわけでは決してないと、私は思っています。

「女でも男でも、何歳でも、どんな環境でも、どんな条件でも、人はもっともっと力を発揮できる。なぜなら、人にはもともとその力が備わっているから」ということを、私はこどもたちから学びました。


地下鉄サリン事件が起こったとき、こどもに授乳をしながら、どうしてこんなことが起こってしまったんだろう、なぜ知能の高いはずの人たちが、こんな馬鹿げたカルト教団に簡単に引っかかってしまったんだろう、ということをずっと考えていました。

答えを求めて情報収集していくうちに、村上春樹さんが書かれた「アンダーグラウンド」という本に出会いました。その本には、こんなことが書いてありました。

彼らが、カルト教団にとりこまれていってしまったのは、私たち大人が、カルト教団が語る未来よりももっと、信頼できて希望の持てる未来を提示できなかったからだ、と。

そして、こどもたちから見た未来がいまと同じままであるならば、これからも似たようなカルト組織が生まれ、ハーメルンの笛吹きのように、こどもたちはそちら側についていってしまうだろう、と。

その本を読んだとき、こどもたちが信頼し希望の持てるような未来を築いていくことが、私たち大人の責任だし、 私自身が、自分の手でそういう未来を作っていきたい、と強く思いました。

インターネットに初めて出会ったときの感激は、いまでも覚えています。あのとき、私たちは、人類の歴史の中で初めて、一人一人が世界に対して発信できるメディアを手にしたのです。

インターネットの世界の中では、性別も年齢も学歴もキャリアも関係なく、未婚でも既婚者でも、こどもがいてもいなくても、ハンディキャップがあってもなくても、お金があってもなくても、大きな会社でも一個人でも、みんな同じ土俵に上がることができる!

知恵さえあれば、いままで「○○○○だから(女だから、結婚して子供もいるから、30過ぎてるから、大学出てないから・・・etc)どうせ無理」と決め付けていたことが、すべて可能になる!

そのことがわかったとき、まるで魔法の杖を手にしたかのようにワクワクしたことを、よく覚えています。

それと同時に、インターネットというかつてない「道具」を手にすることのできる時代に生まれたことの使命のようなものも感じました。インターネットの世界の中では、「○○○○だから」という言い訳は通用しません。
よくも悪くもすべてが「平等」な世界の中で、「知恵」というたったひとつの武器を使って、一体自分に何ができるのか、ちっぽけな自分がどこまで行けるのか。

チャレンジし続けることが、この時代に生まれた私たちに与えられた使命ではないかと思いました。


1995年に起こったみっつの出来事から感じたこと・考えたこと、すなわち

1)人の可能性を信じること
2)こどもたちにとって希望の持てる未来を築くこと
3)自らチャレンジし続けること

が、いまも、私が仕事をしていく上での原動力になっています。

グリーゼ(Gliese)という社名は、12カ国の共同研究機関「ヨーロッパ南天天文台(ESO)」のスイス・フランス・ポルトガルの科学グループによって発見された「グリーゼ581c」という惑星の名前からとりました。

2007年4月25日に発表されたこの星は、地球のある太陽系から20光年もはなれていますが、地球に似ていて、水や生きものが存在する可能性があるのではないかと注目されています。

「生きものが存在する"可能性"のある惑星」を冠した社名は、

「すべての人の"可能性"を、高く大きく広げていくお手伝いがしたい」

という当社の「想い」を象徴しています。

江島 民子

会社情報

商号
株式会社グリーゼ(Gliese Co.,Ltd.)
代表者名
福田 多美子
所在地

【本社】
〒103-0027 東京都中央区日本橋3-2-14
日本橋KNビル4F
電話:03-5201-3033

【沖縄事務所】
〒900-0036 沖縄県那覇市西2-12-1 
ファミール西町ポートサイド1303

設立年月
2000年12月
事業内容
Webマーケティング支援(コンサルティング/コンテンツ制作/社員研修)
SDGs/サステナビリティ支援(コンサルティング/コンテンツ制作/社員研修)

役員紹介

代表取締役 社長 福田多美子 (ふくだ たみこ)

・Salesforce 認定 Marketing Cloud Account Engagement コンサルタント(旧:Salesforce 認定 Pardot コンサルタント)
・英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー
・SDGsカードゲーム・ファシリテーター(SDGs de 地方創生/SDGsアウトサイドイン/Get The Point)

セールスフォース・ドットコム認定Pardotコンサルタント

株式会社富士通ターミナルシステムズ(現在はFJFS)を経て、フリーランスのテクニカルライターとして活動。
2004年に、現在の株式会社グリーゼに入社。
2022年10月 代表取締役 社長に就任。

デジタルハリウッド、宣伝会議、大手前大学(通信教育部)などで、「Webライティング講座」の講師を務める。著書に、以下5冊がある。

SDGs/サステナビリティに関する企業向けの研修、社内浸透支援(カードゲーム含む)にも注力。

代表取締役 会長 江島 民子(えじま たみこ)

・Salesforce 認定 Marketing Cloud Account Engagement コンサルタント(旧:Salesforce 認定 Pardot コンサルタント)
・SDGsスーパーバイザー(一般社団法人 国際SDGs推進協会)

セールスフォース・ドットコム認定Pardotコンサルタント

株式会社富士通流通システムエンジニアリング(FDE)を経て、フリーランスのシステムエンジニアとして活動。
1995年 個人事業主として、テレワークスタイルで、Web制作・コミュニティ運営などを開始。
2000年9月 品川インターシティホールにて400名規模の「21世紀に勝ち残るため のオンライン・ショップ戦略セミナー」を主催。
2000年12月 有限会社ウィンアンドウィンネット設立。
2008年6月 株式会社グリーゼに社名変更。
2022年10月 代表取締役 会長に就任。

日本オンラインショッピング大賞審査員などを歴任。マイクロソフト社の社会貢献事業「女性起業UPルーム」初代コーディネーター。 
日経MJ、ECzineなどに寄稿・連載多数。 
全国1535ヶ所で実施された創業塾・経営革新塾の受講者アンケート調査では、『講師満足度日本一』の評価を受けている。
宣伝会議主催「メールマーケティング実践講座」「BtoB企業のためのメールマー ケティング実践セミナー」講師。