コンテンツには、さまざまな目的があります。
株式会社グリーゼ(以下、グリーゼ)では、目的に沿ったコンテンツ制作を行うだけではなく、制作したコンテンツが期待通りの成果を挙げているのかどうかを分析し、何らかの理由で成果が十分に挙げられていない場合には、Webサイトの導線改善提案やコンテンツの追加・改訂提案なども行っています。
提案の根拠となるのが、アクセス解析。アクセス解析ツールとして、多くの企業に導入されているのが、Googleアナリティクスです。
Googleアナリティクスの最新バージョンGA4(Googleアナリティクス4プロパティ)は、旧バージョンのUA(ユニバーサル アナリティクス プロパティ)とは考え方から使い方まで異なります。
そこでグリーゼでは、ディレクターとライターを対象に、GA4に関する社内勉強会を行いました。
本記事では、2023年7月10日に行った勉強会の内容をお伝えします。
GA4は、Googleアナリティクスが提供する新しいプロパティ(データを計測・処理するシステム)の名称です。
UA が、Web上のサイトと広告に関するユーザーの分析に特化しているのに対し、GA4は、Web上だけでなくアプリ内のユーザーの行動やWebとアプリをまたいだユーザーの行動も計測することができるのが特徴です。
アプリやSNS(動画含む)の充実によって、ユーザーの行動が複雑化し、UAではユーザーの行動を正確に把握することが難しくなったことから、新たなプロパティが必要となったのです。
2022年3月16日(水)にGoogleがUAの廃止とGA4への移行を発表し、2023年の7月1日(土)以降、UAでは新しくデータを収集することができなくなりました。つまり、Googleアナリティクスで分析をしようと思ったら、GA4を使わざるを得ないということです。
ところが、移行前から、「わかりにくい」「使いづらい」というGA4に関する不満の声が、あちこちから聞こえてきていました。
その理由を、勉強会では5つ挙げています。
そうはいっても、もうUAではデータが取得できないわけですから、GA4に慣れていくしかありません。
そこで、勉強会では、過去にグリーゼがお客様に提供した分析レポート(UA版)と同じものをGA4で作ることができるのか?できるとしたら、どういう方法で作るのか?という検証を行いました。
分析は、グリーゼの「SDGs用語集」を対象にして実施しました。
分析したのは、主に以下の5つのトピックスです。
サイト外のどこから、どんな検索クエリで、どのくらい流入しているのか?
流入が少ないとしたら、何が問題なのか? など
サイト内のどこから、どのくらい流入しているのか?
流入した後、どこへ移動しているのか?
あまり回遊されていないとしたら、何が問題なのか? など
流入したユーザーは、どのくらい直帰・離脱しているのか?
直帰・離脱が多いとしたら、何が問題なのか? など
資料ダウンロードやお問い合わせに、どのくらいつながっているのか?
あまりコンバージョンにつながっていないとしたら、何が問題なのか? など
資料ダウンロードによってリード獲得をした後、案件に繋がっているのか?
繋がっていないとしたら、何が問題なのか? など
※一部、Microsoft Clarity(マイクロソフト・クラリティ)やSalesforce Marketing Cloud Account Engagement (旧 Pardot)(セールスフォース・マーケティング・クラウド・アカウント・エンゲージメント 旧パードット)などのデータも掛け合わせて分析しています。
検証してみた結果、当たり前といえば当たり前ですが、「UAで作成していた分析レポートは、GA4でも作成することができる」ということがわかりました。
分析したことによって、さまざまな改善案が発見できました。
以下は、改善提案の一例です。
UAで作成していたレポートをGA4で作成する際にポイントとなるのが、以下の2つだということもわかりました。
参加者からは、
「いままでは、GA4は、画面を見ただけで無理・・・と思ってしまっていたけれど、触ってみようという気持ちになった」
「探索レポートが面白そう!まずは自分のブログなどで、いろいろ分析してみたい」
「GA4では、UAよりも深い分析が可能だということがわかったので、お客様に提供する分析レポートを、今後さらに充実させていきたい」
などの感想が寄せられました。
今回の勉強会を通じて、グリーゼのディレクターとライターの、GA4に対する心理的ハードルが下がったことは、大きな収穫でした。
コンテンツマーケティングのスペシャリストであるグリーゼは、お客様が抱えている課題をコンテンツに関する知見で解決することを目指し、常時スキルアップをしています。コンテンツの価値を高めていけるパートナーとして興味をお持ちいただけましたら、こちらのページよりグリーゼの実績やサービス内容をまとめた資料をダウンロードしてください。