
SEOコンサルタントの長濱佳子です。
2020年9月1日より、AppleはSSLサーバー証明書の有効期間を398日間以下に短縮すると発表しました。有効期間を398日間以下にしておかないと、iPhoneやMacからサイトを見られなくなるといいます。
今回は「Apple、SSLサーバー証明書の有効期間を短縮」について紹介します。
■SSLサーバー証明書とは?
SSLサーバー証明書(以下SSL証明書)は、認証局が発行する電子証明書で、「Webサイトの運営者の実在証明」と「通信データの暗号化」の2つの役割を持ちます。
SSL証明書には有効期間が設定されており、現在購入できるものは最長2年(約27カ月)です。SSLサーバー証明書を取得するとは、URL が"http://~"ではなく、"https://~"と表示されます。
■HTTPS化とは?
HTTPS化すると、ブラウザは暗号化された接続を使ってWebサーバーと通信します。
HTTPSを使うメリットは主に3つ。
・認証
・データの整合性
・秘密保護
現在はHTTPS化が標準となっていますので、HTTPS化していないとアドレスバーに「保護されていない通信」と警告表示されています。
■Apple、2020年9月よりSSL証明書の有効期間を短縮
2020年9月1日より、AppleはSSL証明書の有効期間を398日間以下にしておかないと、Appleが提供しているブラウザSafariでサイトを見られなくなると発表しました。つまり、期間を超えているとサーバーへの接続が失敗するようです。
SafariはiPhoneの他、MacパソコンやiPad、Apple TV、Apple Watchなどの端末に搭載。日本ではiPhoneの所有率が高いので、スマホからのアクセスに影響が出ることが予想されます。
一般的にSSL証明書の有効期間は短ければ短いほどセキュアとされているため、Appleが有効期間を短縮したと考えられます。
現在、有効期間の短縮を正式発表しているのはAppleのみ。Google(Chrome)やMozilla(Firefox)に変更はありませんが、追随してくる可能性もあるでしょう。
■利用中のSSL証明書への影響は?
現在購入できるSSL証明書は最長2年(約27カ月)。
Appleは、2020年9月1日より前に発行されたSSL証明書は警告の対象外になると発表していますので、現時点で利用している「有効期間が2年のSSL証明書」には影響がありません。
ただ2年の有効期間で取得しているサイトは、今後取得または更新する際に、期間を1年にしたほうがいいでしょう。
■まとめ
2020年9月1日より、AppleはSSL証明書の有効期間を398日間以下にしないと、AppleのブラウザSafariでサイトを見られなくなると発表しました。
現在利用中のSSL証明書への影響はないということですが、今後取得または更新する際に、期間を1年にしたほうがいいでしょう。
この記事は2020年4月23日現在の情報をもとにしています。
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