
2017年2月、グリーゼではインターネット動画のうち、特に仕事に関する動画についての視聴実態を把握する目的で、アンケート調査を実施しました。調査結果から、どんなビジネスパーソンの姿が浮かび上がってきたのかご紹介します。
1.仕事に関するインターネット動画の視聴実態
インターネット動画のうち、特に仕事に関する動画についての視聴実態を把握する目的で実施したこのアンケート。その結果、28.8%のビジネスパーソンが仕事に関するインターネット動画を視聴していることがわかりました。
2.インターネット動画を視聴するデバイス
スマートフォンの普及に伴って、インターネット動画を視聴する人は急激に増加しています。
仕事に関するインターネット動画を視聴するデバイスも、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスで視聴されていることが分かりました。
しかし、「仕事に関する動画」に限っていうと、視聴することが一番多いデバイスは、主にパソコンだと回答した人が圧倒的に多く、66.6%でした。
3.スマートフォンでインターネット動画を視聴する場合のツール
最近は、ビジネス動画配信専用のサービスやアプリの提供企業が増えてきています。
しかし、現時点では、スマートフォンで視聴する場合でも、Youtube などの動画共有サイトにアップロードされた動画をブラウザで視聴している割合が圧倒的に高いことが分かりました。これは、動画を認知する方法として「自分で検索する」人が多い(詳細後述)からだと考えられます。
4.インターネット動画の視聴はどこで行われているか
では、仕事に関するインターネット動画はどんな場所で視聴されているのでしょうか。
一般的な動画が主に自宅や移動時間内で視聴されているのに対し、「仕事に関連する動画」を視聴するのが一番多い場所は「自宅」を押さえ、「会社・仕事場」と答えた人が1位で約半数に達しました。「仕事に関連する動画を視聴するのは、仕事の一環である」という認識が浸透してきていると考えられます。
5.仕事に役立つインターネット動画では何が視聴されているか
仕事に関連するインターネット動画にはさまざまなものがありますが、調査結果から会社紹介・製品サービスの紹介・セミナー講演などが多く視聴されていることが分かりました。
特に役立ったものとしては、「仕事に関連するスキルや知識習得のための学習動画」が29.0%で1位。「製品・サービスの紹介動画」が18.5%で2位でした。
6.頻度から見えるインターネット動画の視聴者層 「仕事に関連するインターネット動画を視聴する頻度」の質問から、実に7割を超えるビジネスパーソンが、月に数回以上、動画を視聴しているという事実が判明しました。 「仕事に関連する動画を視聴した経験のあるビジネスパーソン」の大多数が、「動画を積極的に活用しているビジネスパーソンである」ということが分かります。 |
7.適切な動画の長さが視聴を増やすポイント
一般的な動画の場合、2~3分以内が適切と言われていますが、仕事に関連する動画はどうなのでしょうか?
仕事に関連するインターネット動画の場合も、「3分未満が適切」と答えた人が、全体の44.5%となりました。デモやセミナーなど長時間になりがちな動画も、3分程度の短いものをいくつかに分けて提供したほうがよいということが分かります。
8.仕事に関連するインターネット動画の不満
仕事に関連するインターネット動画に感じている不満についても調査しました。
その結果、「広告が邪魔になる」と答えた人が1位でした。これは、Youtube などの動画共有サイトで動画を視聴している人が多いからだと考えられます。2位は、再生スピードが遅い(重い)で、32.2%でした。そのほか、フリーアンサーでは「内容に偏り(自己満足)のあるものが多い」という意見も挙げられていました。
9.認知経路から見えるビジネスパーソン像
「仕事に関連する動画」を認知した経路は、「自分で検索した」が1位(49.9%)。次いで、「取引先や関連企業の Web サイトで知った」(43.4%)となっており、視聴者が動画に対して非常に能動的であることが分かります。
10.まとめ
本スクリーニング調査によると「インターネット経由で配信されている"仕事以外"に関連する動画を視聴したことがある」と回答したビジネスパーソンは、72.0%であるのに対し、インターネット動画を視聴しているビジネスパーソンは、28.8%でした。この数字は決して高いものではないかもしれません。しかし、28.8%の回答を集約すると、仕事に関する動画の視聴実態は、以下のような点において、プライベートで視聴する場合とは、大きく傾向が異なることがわかりました。
・仕事に関する動画は、スマートフォンよりもパソコンで視聴することの方が圧倒的に多い
・仕事に関する動画を視聴する場所は、「職場・仕事場」が1位
・最もよく視聴されているのは、仕事に関連するスキルや知識習得のための学習動画
・仕事に関する動画を「月数回以上観る」と回答したビジネスパーソンが、70%以上
・仕事に関する動画を「自分で検索した」と回答したビジネスパーソンが1位
上記から、「仕事に必要とされるスキルや知識習得のために、自分で動画を検索し、会社のパソコンを使って月に数回以上視聴している、非常にアクティブで意欲的なビジネスパーソン」の姿が浮かび上がってきます。つまり、動画を視聴しているビジネスパーソンは、企業にとってエンゲージメント率の高い顧客、あるいは確度の高い見込み客である可能性が高いといえます。
BtoB のビジネスシーンでインターネット動画を活用する場合には、上記のような BtoC とは異なる傾向を踏まえた上で、マーケティング戦略を立案する必要がありそうです。今後、動画を活用したマーケティングは、BtoB の市場でも、拡がっていくのではないでしょうか。
※データは2017年2月現在の調査結果に基づいたものです。
【調査概要】
・調査の目的
仕事に関するインターネット動画の視聴実態の把握
・調査対象
職業が、公務員/経営者・役員/会社員(事務系)/会社員(技術系)/会社員(その他)/自営業のいずれかであると回答した方のうち、「2016 年 1 月から 2017 年調査日までに、インターネット経由で配信されている、仕事に関する動画を視聴したことがある」と回答した方
・調査時期
スクリーニング:2017/02/03 ~ 2017/02/05
本調査:2017/02/06 ~ 2017/02/06
・調査方法
パソコンサイト上のアンケートフォームによる選択回答式
・調査実施機関
株式会社グリーゼ
動画を含めたコンテンツマーケティング全体の施策、メールマーケティングにお悩みの企業様は、ぜひ、コンテンツマーケティングのグリーゼの主催するセミナーにご参加ください。詳しくはこちらのセミナー一覧をご確認ください。
↓ ↓ ↓