SEOコンサルタントの長濱佳子です。
SEOで競合分析はとても重要です。なぜなら競合相手から検索トラフィックを奪うことがSEO成果を出すために必要だからです。
さらに、Googleに評価されているサイトの傾向がわかります。競合分析をして上位表示を目指しましょう。
今回は競合分析の方法と役立つツールをご紹介します。
■競合相手を見つける
ある調査では、つぎのような結果が出ています。
「Google検索で検索結果の1位に表示されているページは、10位に比べ10倍のクリックされている」
もし、あなたのサイトが検索結果の10位だとします。サイトのアクセスを増やそうと思ったら、検索結果の順位を上げようと考えるでしょう。1位になれば、10倍クリックされるのですから...。
競合分析ではまず検索上位にいる競合相手を見つけ出すことが大切です。SEOでの競合相手は自サイトが狙っているキーワードで、検索結果ページ(SERP)の上位表示をしているサイトになります。
競合を見つけるために使えるツールが「Domain Analysis(ドメイン分析)」です。
このツールは自分のサイトが上位表示しているキーワードや競合サイトを教えてくれます。無料で使えますが英語表記で、制限回数を超えるとサインアップが必要になりますので、ご注意ください。
■検索意図を分析する
SEOで競合分析するには、競合サイトの「検索意図」「ドメインパワー」などを知らなければなりません。
上位表示しているサイトは、Googleに評価されているといえますので、まずは検索意図を分析しましょう。検索意図を分析するには、タイトルやコンテンツの傾向を考えることが大切です。
まずはタイトルからユーザーがどんな情報(検索意図)を求めているかを分析します。
・どんなキーワードが使われているのか
・どんな種類の記事なのか
種類では「方法」や「使い方」、「基礎知識」、「ランキング」などどんな情報を求めているかを分類するのです。少なくともTOP10を調べ、より上位に表示され、かつ多い種類を見極めるのです。
例えばTOP10のうち「使い方」に関するものが多ければ、ユーザーはそのキーワードに対して使い方を知りたいと考えていると想像できます。
■文字数、共起語を分析する
つぎに、コンテンツの中身を確認し、文字数や共起語、説明の順番などを分析します。
競合上位サイトのコンテンツの文字数をチェックする際には、「SEO文字数(テキスト量)評価チェックツール」が役立ちます。
競合ページのURLを入力するだけで、簡単に「文字数」「総単語数」「ユニーク単語数」を上位10位の平均と比較してくれます。
共起語はあるキーワードが含まれた文章コンテンツの中に、そのキーワードと一緒に頻繁に出てくる単語を指します。
共起語の検索には、キーワードと同時にどんな語句が頻出しているかを教えてくれるツール「共起語検索」が役立ちます。
競合の上位コンテンツ内でどんな共起語が使われているかを調べるには「キーワード出現頻度チェックツール」などを使うとよいでしょう。ツールで出てきた単語を自分のコンテンツに含めるようにすることで、コンテンツが充実します。
Googleは2019年10月、「BERT(バート)」と呼ばれる人工知能(AI)を採用したアップデートを実施しました。BERTの特徴は、検索クエリのニュアンスやコンテキスト(文脈)を理解して、より関連性の高い検索結果を返すことです。最近は単語よりも意味が重要になっていますので、ページのテーマがぶれないよう共起語を含めてコンテンツを作成することが大切です。
コンテンツ内の情報がどんな順番で作られているかも確認しておきましょう。順番によっても伝わり方が変わるからです。
■ドメインパワーを分析する
ドメインパワーとは、Webサイトの強さを示す指標です。ドメインパワーを上げると、各ページのキーワード順位が上がります。そのため、ドメインパワーも分析してみるとよいでしょう。
ドメインパワーを確認するツールには、無料、有料のものがあります。
無料のツールとしては「パワーランクチェックツール」があります。
有料版ツールの中でかなり人気なのが「ahrefs」です。
■キーワードギャップを分析する
キーワードギャップとは、競合相手はヒットするが、自分のサイトはヒットしないキーワードのことです。価値が高いワードや検索ボリュームが大きいワードでは、競合とのギャップを埋めることも考えていきましょう。
■まとめ
SEOで成果を出すためには競合分析は重要です。上位表示しているコンテンツはGoogleに評価されているといえるからです。競合分析では、検索意図、共起語、文字数、ドメインパワーなどを分析していきます。
分析をする際にはツールを上手に活用しましょう。そして調査した結果をもとに、コンテンツを充実させていくことが大切です。
この記事は2020年1月24日現在の情報をもとにしています。
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