
「新しい働き方として注目されているワーケーションを実体験して、そのメリット/デメリットを考察してきましょう」という目的で実施されることになった「グリーゼ ワーケーション実験」。
5番バッターのディレクター俵は、他のメンバーとは違い「グリーゼメンバー6名+外部から参加2名の計8名」での大人数ワーケーションを体験することに。
大分県湯布院2泊3日のワーケーションはどうなっていくのでしょうか。大人の林間学校みたいで楽しみです!
今回は「大人数でのワーケーションのメリット/デメリット」ということをテーマにレポートします。
お一人様ワーケーションの経験はあっても、大人数でのワーケーションは初めて。
人数が多いと現地でいろいろ揉めたりしない?と不安もあったのですが...
今回のワーケーションのまとめ役メンバーから「スケジュール・部屋割り・持ち物」などが書いてある「旅のしおり」が事前に送られてきました。会議をしたり、事前に下見をしたり、予約をとったり、と準備してくれていたそうです。
さすがです!
「旅のしおり」を見ているだけで、小学生時代の林間学校を思い出し、どんな旅になるのかな?夜は恋バナしちゃう?(←これはないですけど(笑))と出発前からワクワクを味わうことができました。
旅の初日は大分空港でメンバーと合流したあと、予約してあったレンタカーに乗り込み出発。途中、阿蘇くじゅう国立公園にある狭霧台で雄大な景色を堪能しつつ、ワーケーションの拠点となる「悠々ライフの森」にある山荘へ向かいました。
山荘に到着してからも、事前に部屋割りを決めておいてくれたので、各自お部屋で荷物整理などをさくっとでき、次の予定まで森のお散歩に行く余裕もありました。
部屋割りやスケジュールなど、事前に決めていなかったら「部屋はどこを使いますか?」「グループワークはいつやりますか?」など、大人数の意見をまとめるだけで1日が終わってしまったでしょう。大人数のワーケーションでは事前準備がとても大切だということを初日の前半で実感しました。事前準備をしてくれたメンバーに感謝です。
※今回の拠点 悠々ライフの森(https://yufuin-yu-yu-life.net/)
ワーケーションの拠点は、「森に暮らす、森に遊ぶ」がコンセプトの大人が本気で遊ぶことができる森「悠々ライフの森」の中にある山荘。ほんの少し歩くだけで由布岳が広がる景色を見ることができる素敵な環境です。山荘の窓から外を見ると素晴らしい森の風景が広がっていて、すぐにでも森へ散歩に行きたくなる衝動にかられます。
せっかく大人数でのワーケーションだし、個人の仕事ではなく大人数だからこそできることをやってみよう!ということで、2泊3日の中で2時間×2回でグループワークの計画を立てました。今回のメンバーはSDGsに力をいれているメンバーが多く、SDGsゲームや農園活動のお話を聞くといったようなグループワークを開催しました。
まずはメンバーのうちの一人が最近勉強している「THE SDGs アクションカードゲーム「X(クロス)」for Biz」を体験。
これまでもグリーゼでは「SDGs de 地方創生」のカードゲーム講座や研修を行ってきました。「SDGs de 地方創生」はSDGsの考え方を地域の活性化に活かし、地方創生を実現するために参加者全員で対話し、考えるためのゲームでした。対して「THE SDGs アクションカードゲーム「X(クロス)」for Biz」は、SDGsを身近なものとして理解し、目標達成に向けてアイデアを創出していくカードゲームとのこと。やりながら理解していこうと、まずはみんなでチャレンジ。
最終的にはこのゲームを通して「アイデア創出能力を楽しみながら培って、会社の課題解決に役立てる」という思考を育てビジネスモデルキャンパスを作るようですが、それはまた次回に!
初めての体験ではなかなかアイデアが出ないかと思いましたが「いつもよりリラックスした場所でやることで会議室だと言えないようなアイデアも言える/いつもと違うメンバーがいることで違う視点の話ができる」など普段より自由な意見交換ができたのではないかと思います。
会議室のような閉鎖した空間でやるよりも、自然の中の山荘という日常とは違う空間で体験することは「これまでにない発想」が出てくるのでは?という期待を感じられたグループワークになりました。
今回の参加メンバーの中には、「てらがき農園」という梅農園を運営されている方や、「エディブルパーク」というコミュニティ農園で活動しているメンバーも参加していたので、農園活動のお話を聞く会を開催しました。
農園での活動についての理解を深めることができたのはもちろん、普段は聞けない話はすごく刺激になり、これからの自分に影響を与えてくれます。毎日の仕事の中では、なかなか聞くことができない話を聞く機会が持てることも、大人数のワーケーションならではだと思います。
コミュニティ農園エディブルパークin茅ヶ崎
(https://www.facebook.com/EdibleParkChigasaki)
「エディブルパーク」では、区画を貸し出すのではなく、畑をみんなで共有し、みんなで作物を育てていくのだそうです。すべて自然栽培で、農園メンバーが勉強した情報を共有しながらいろいろな農法を試しているとのこと。畑以外にもニワトリを育てたり、東屋を立てたり、畑に関わることは自分たちでチャレンジしているそうです。
てらがき農園in和歌山
(https://www.mukasiume.com/)
てらがき農園は約19年前から無農薬栽培に取り組み、誇りを持って梅作りに取り組んでいる梅農園です。弊社の江島・福田もお手伝いさせていただきSDGsワークショップや、これまでのコンセプトを洗い出す「過去会議」、10年後の農園を考える「未来会議」を行い、スタッフの皆さんで、てらがき農園の歩みや思いをまとめた冊子「てらがき農園物語」を制作したそうです。
グループワークをやってみて気づきが1点ありました。
質疑応答や感想は夕食の前に!です。
カードゲームや活動のお話を聞いたあと、質問をしたり、感想を話し合ったりする予定だったのですが、少しずつ時間が押してしまい夕食後にすることになりました。
でも、これは失敗です。
夕食でお酒も入るし、昼間の疲れで思考回路は止まっているし、あまり頭に入ってきません。(私は話を聞きながら、魂が抜けていました!)頭を使う作業は、夕食前にしたほうがいいですね。夕食のあとは眠い人は途中で抜けても問題ない、単純に楽しめる雑談レベルにしておいたほうがいいようです。
森の中にある山荘は、朝起きてすぐに清々しい空気の森の中を散歩することができる素晴らしい環境。森の空気を吸うことで頭をリフレッシュすることもできるし、仕事の効率も上がるはず。でも、少し課題もありそうです...
拠点となる山荘は森の中にあるため、買い物や観光のあと山荘に戻るには移動時間がかかります。
今回はコミュニケーションやバケーションがメインだったので、森の中の山荘は大正解だったのですが、ワークがメインの場合は、ワーケーションの拠点場所は検討したほうがよさそうです。
今回は山荘1棟借りだったので、とても広く、居間に大きなこたつがありました。グループワークは「こたつ」でリラックスしながら、ワイワイできるので、とても最高でした。
ですが、こたつ以外のワークスペースは少なめだったので、個人ワークの時間を多くとる場合は、PC作業がしやすい作業スペースの多い場所を拠点としたほうがよいかもしれません。
ちなみにメンバーの一人は、テラスの机で作業をしていました。
気持ちよさそうで「場所とられたわ!」という気持ちになりました。
大人数のワーケーションとは関係ないですが、とても重要な確認がありました。ポケットWi-Fiです。今回の山荘はWi-FiがなくポケットWi-Fiを持参したのですが、森の中のためつながりにくい状況でした。ポケットWi-Fiがつながらないと、できない仕事も多いので事前に確認しておいたほうがいいですね。
時間配分や作業スペースなど、課題はちょっぴりあるけれど、大人数のワーケーションはとにかく楽しい。
事前にスケジュールや部屋割りを配布されたり、朝は呼吸法やストレッチをしたり、昼間はグループワークや観光をしたり、夜は温泉に行ってみんなでお風呂に入ったり、小学校の頃に経験した林間学校そのままでした。
大人になってから林間学校を体験できるなんて。
大人数のワーケーションの虜になってしまいそうです。
最後に、みんなで訪れた場所を振り返って...
大分を愛しているメンバーおすすめの場所
360度の大パノラマが楽しめるポットで、ここから望む阿蘇五岳は、お釈迦様の寝姿に見えることから「寝観音」と呼ばれているそうです。
TAOファンおすすめのTAOの丘へ
阿蘇くじゅう国立公園にあるTAOの丘。雄大な阿蘇の大自然のパノラマを背景とした「天空の舞台」での演舞は興奮でした。
源泉かけ流しで由布岳を望む広々とした開放的な大露天風呂。
薄いブルーの温泉は神秘的で、お湯に入ったあとはお肌がツルツルでした。
ピリッとした刺激の先にコクがある、山椒の効いたカレーうどん
とても美味しかったので、再訪したいですね。
車移動のとき、窓から見える風景が最高でした。車に乗っているだけでこんなにテンションが上がるなんて、最近経験したことがなかったです。テンション上がりすぎて、車内で江島と大合唱。声が枯れました(笑)
などなど、他にも楽しさ満載の大分ワーケーションツアーでした。
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