~ 金融系のIT・コンサルティング業 S社の場合 ~
「上場に向け、サスティビリティに関する情報発信を強化していきたい」 「サステナビリティに関する情報発信について、いままで意識的に取り組んでいなかった。どのように取り組み、どのように情報発信していけばよいか相談したい」 と、S社の上場準備プロジェクトチームからご相談をいただきました。 |
S社のWebマーケティング全般を担当するWeb制作会社から、「SDGs/サステナビリティ導入に関する支援会社」として、グリーゼが紹介されました。
「金融系のIT・コンサルティング企業として、今後どのようにサステナビリティに取り組んでいくべきか」について、フェーズ1(短期的支援)とフェーズ2(中長期的支援)の2段階での支援をさせていただくことになりました。
サステナビリティに関する取り組みについては、社内体制を整えたうえで時間をかけて議論する必要があります。ところが時間をかけすぎてしまうと、いつまでたっても情報発信ができません。そこで今回は、2つのフェーズに分けて支援させていただくことにしました。まずはフェーズ1を「サステナビリティに関する情報発信の第1歩」として捉えて、コンサルティングを実施しました。 過去の実績と現状分析から取り組みを整理する「フォアキャスティング」の手法を用いて、サステナビリティに関する情報整理を行い、リニューアルに合わせサステナビリティページの公開を目指しました。 |
初回のコンサルティングでは、以下を実施しました。
「なんのためにサステナビリティページを作りたいのか?」
「サステナビリティページを見る人はどんな人なのか?」
目的とターゲットを明確にするためのヒアリングを実施しました。
上場企業として、お客様や投資家に向けた情報発信であることはもちろんのこと、さらなるグローバル展開に向け英文でのサステナビリティ情報の発信が求められていることもわかりました。
S社としては、サイトリニューアルに際し、はじめてサステナビリティについての情報発信を行うことになりました。
「企業におけるサステナビリティページの役割は?」
「サステナビリティに関する取り組みとは、どんな取り組みのことを指すのか?」
「自社の事業、サービス、会社としての在り方がどのように持続可能な世界に貢献しているのか?」
について不明確であるという課題がありました。
そこで、サステナビリティに取り組む企業の事例を中心に、ミニセミナーを実施。
・同業他社が、どのような取り組みを行っているか?
・同業他社が、どのような情報発信をしているのか?
・自社のサービス、自社の取り組みが、どのようにサステナビリティに貢献できるか?
などについて共有し、関係者全員でディスカッションする機会を設けました。
1)ヒアリング・ディスカッションで洗い出したサステナビリティに関連する内容の情報整理を行いました。S社のサステナビリティページの目的、ターゲットに合わせて、どのようなカテゴリ分けしてコンテンツ化していくのが最適かを検討し、今回は、ESG視点で分類整理を行うことにしました。
*ESG:環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)
持続可能な社会の実現に向けたS社の姿勢、考え方、取り組み事例について、取締役、経営企画、広報、事業部担当など複数のメンバーの方に取材を行いました。特にESGに関する具体的な取り組みについては、必要なデータを入手しながら詳細にインタビューを実施しました。
提案した企画・設計にしたがって、ライティングを実施。金融系IT・コンサルティング企業のサステナビリティページとしてふさわしいクオリティに仕上げ、公式サイトリニューアルのタイミングで、サステナビリティページの公開が実現しました。
フェーズ1(短期的支援)では、上場を見据えた「サステナビリティ」に関する情報発信の最初の1歩として、「現状分析をもとにサステナビリティページを制作する」ところまでの支援となりました。
フェーズ2(中長期支援)では、以下を実施し、S社のサステナビリティへの取り組み強化を支援させていただく予定です。
・サステナビリティに関する継続的な情報発信の支援
・「S社の事業、サービスを通じたサステナビリティへの貢献」に関する議論&情報発信