SEOコンサルタントの長濱佳子です。
新規サイトが特定のキーワードで、いきなり検索結果の上位に表示するようなコンテンツを作り出すことはかなり困難です。なぜなら、多くのサイトが「コンテンツSEO」に取り組んでいるからです。ここでは、記事のリライトで成果を出すための手順とSEOに関するポイントをご紹介します。
■新規コンテンツで上位表示が困難な理由とは?
「コンテンツSEO」が注目されています。「コンテンツSEO」とは良質なコンテンツを作り続け、検索エンジンからの集客を狙う手法で、検索ユーザーの目的に合った情報をコンテンツとして提供していくというものです。
多くのサイトが「コンテンツSEO」に取り組んでいる昨今、たとえ練って作ったとしても、圧倒的なオリジナル情報がない限り、記事の内容や情報量に大きな差は出ません。さらに、Googleのアルゴリズムを完全に知ることは不可能です。
そのため、いきなり検索結果の上位に表示するようなコンテンツを新規で作り出すことはかなり困難といえるでしょう。
■記事のリライトでSEOの成果を出す
そこでおすすめするのが、記事のリライトでSEOの成果を出す方法です。
まずはコンテンツを作る。そして作ったコンテンツの中から可能性がある記事をリライトし、上位表示を目指すというもの。この方法であれば、コンテンツをやみくもに作り続けたり、使い捨てにしたりせずに済み、徐々に成果をあげることが可能です。
■リライトの手順とポイント
記事のリライトで成果を出すための手順とSEOに関するポイントをご紹介しましょう。
1. リライトするコンテンツを選ぶ
SEOの目的は、サイトへの集客を伸ばし、CV数を増やすことです。CVに近いキーワードから手当たり次第に取りかかっても、検索ボリュームが多いからとビッグキーワードでリライトに取り組んでも、効率があまりよくありません。
おすすめするのは、検索順位が11位~50位くらいのコンテンツを中心にリライトに取り組むこと。そのくらいの順位がついているコンテンツは、検索エンジンには評価されているが、10位以内に入るほどではないという記事です。
現在の流入キーワードと検索順位をGoogle Search Consoleなどで確認し、取り組むコンテンツを選び出しましょう。
2. 不足している情報を調査する
リライトするコンテンツを選んだら、次は不足している情報について調べます。調べ方としては、狙うキーワードで上位表示されているコンテンツと、自サイトの差を見つけること。このときのポイントとしては、パーソナライズド検索をオフにして行うことが重要です。
上位表示しているコンテンツにはあり、自サイトにはない情報が求めている可能性が高い情報だといえるでしょう。時間は少しかかるかもしれませんが、「ユーザーが求めている情報」は何なのかを、突き詰めていくことが大切です。
3. リライトを実施する
リライトを実施するなかで、ポイントとなる項目が「タイトル」「リード文」「見出し」の3つになります。
(1)タイトル
タイトルは、SEOのなかでもとくに重要とされる項目です。
リライトのポイントはタイトルの前半部分にキーワードを入れること。入力したキーワードを見つけやすくし、競合コンテンツとは違う情報があると思わせるタイトルにすることが重要です。
なぜなら、検索キーワードは「○○を解決したい」「○○とは何かを知りたい」というユーザーの悩みや疑問で、検索するときは、たくさん並んでいる検索結果から、いち早く必要な情報を選びたいと思っているからです。
(2)リード文
先ほど検索キーワードはユーザーの悩みや疑問で、情報をいち早く選びたいと思っていると話しました。
そこで重要になるのがリード文です。上位表示しているコンテンツには、文章が3,000文字以上あるコンテンツが多くあります。もしページに行っても全文を読み進めなければ答えが見つからなければ、離脱につながるでしょう。
これを解決するのが「リード文に結論を書くこと」。ユーザーは答えがわかると、その理由を詳しく知ろうと思い、コンテンツを読み進めていくと考えられるからです。
(3)見出し
見出しにキーワードを入れることは、SEOとして必須ではありませんが、できれば見出しにもキーワードを入れておくとよいでしょう。
なぜなら、見出しにキーワードが入っていることで、ユーザーが情報を見つけやすくなるからです。その結果として検索順位が上がると考えます。
■まとめ
今回は、記事をリライトするうえでのSEOに関するポイントをご紹介しました。
コンテンツのリライトでは、どのようなものが必要とされているかを考え、「どの記事のどこをどう補うか」という視点が大切です。不足しているものがわかれば、新規コンテンツの作成にも生かせ、ノウハウを蓄積していくことができます。
リライトを繰り返すことで、記事の精度を高めていきましょう。
この記事は2019年3月19日現在の情報を元にしています。
外部サイトへのリンクが切れている場合があります。ご了承ください。