日本語のWebサイトの英文化を翻訳会社に依頼しようとしているあなた・・・ちょっと待った!
現在の翻訳業界は、効率重視のため、TM (注) を多用してスピードアップを図っています。
注:Translation Memory 翻訳しながら今後の利用のために翻訳を保存するデータベースのこと
そのため、質的な問題が常に内在しているのが実情です。
翻訳とは、ある言語から他の言語に文章を転換する際に、
そのため、日本語にはあって英語の辞書には存在しない言葉を単純に翻訳してしまうと、ネイティブスピーカーにとっては、なんとなくしっくりこない(ピンとこない)表現になってしまいます。
これが、「翻訳の限界」です。
具体的な例を挙げてみましょう。
おもてなし:Japanese Hospitality または Japanese Entertainment
引き継ぎ:Succession
担当者:Person in Charge
忖度(そんたく):Hypothesis または Conjecture
おもてなし: Japanese Heartfelt Hospitality または Japanese Conscientious Services
引き継ぎ:Hand Over
担当者:Contact Person または Counterpart
忖度(そんたく):Guessing in Favor
このように相手に「伝わる」英文にするためには、
日本ではまだなじみの薄い"Rewriting"ですが、本気で海外進出を考えている企業にはぜひ知っておいていただきたい概念です。
「もっと詳しく知りたい!」という方は、ぜひ「セミナー一覧」で直近のセミナーをご確認ください。
【筆者紹介】
Ken Sakai(酒井謙吉)
Pacific Dreams,Inc.代表 国際人事コンサルタント
信州大学卒。1987年渡米。三菱シリコンアメリカ(現SUMCO USA)社勤務。1996年に退社後、Pacific Dreams, Inc.を設立。在米日系企業ならびに米国企業のクライアントを対象に、人事管理コンサルティング・マーケティングと異文化コミュニケーションのノウハウを提供。
また、全米各地で、毎月日系企業向けの人事セミナーを精力的に展開している。