~ AI技術を活用して、スマートビルディング領域に最先端ソリューションを提供する外資企業 J社の場合 ~
「日本初進出なので、日本企業の購買行動がイメージできない」
「マーケティング支援ツールとして、セールスフォース社のPardotを導入したが、知見がないので、どのように活用すればいいかわからない」
ということで、「Pardot活用支援」まで含めた「Webマーケティング支援」ができる企業を探していると、ご連絡をいただきました。
J社のWebサイト構築を担当する会社が、弊社のYouTube動画(※)を視聴して、J社に推薦してくださいました。
※「マーケティングオートメーション セミナー 【解説】salesforceパードット導入で効果を得るには?」
下記の図のように「コンテンツまわり」をグリーゼ、「Webサイトまわり」をWeb制作会社という両輪でご支援を行いました。
まず弊社が先行して、「コンテンツの要件定義」「Webサイトの要件定義」の両方に関わるペルソナ設計・カスタマージャーニーマップ設計 等を実施(1:戦略設計フェーズ/2:プロセス設計フェーズ)。
その際、Web制作会社のプロジェクトリーダーが、コンサルティング/ワークショップに同席してくださったことにより、マーケティング施策に最適化したWebサイトを設計・制作していただくことができました。
Webサイトの制作・リニューアルを実施する際、いきなり要件定義に入るのではなく、要件定義の前提となる「マーケティング戦略」から立案することが重要です。 「マーケティング戦略」を立案してから、戦略に基づいてWebサイトの要件定義を行うことにより、Webサイトが「マーケティング施策を実践するためのツール」としての機能を果たすことができるのです。 |
「Webサイトのリニューアルを急ぎたい」というご意向だったので、一旦簡易的な設計をして、最低限の仕様でリニューアルオープン。
その後改めて、しっかりと設計を行い、設計内容に基づいてWebサイトをブラッシュアップするという二段構えのスケジュールで実施しました。
戦略設計~詳細設計は、プロジェクトメンバーによるワークショップ形式で進行しました。
※必要に応じて、営業部署の方などにも参加していただきました。
〇戦略設計・プロセス設計の主な実施項目
・ペルソナデザイン
・カスタマージャーニーマップの設計
・マーケティンファネルの設計
・マーケティングファネルに対応したスコアリング設計
〇施策設計・詳細設計の主な実施項目
・市場調査、競合調査
・キーワードリストの設計
・KPI設計
・コンテンツマップの設計
戦略設計・プロセス設計フェーズで4回・施策設計・詳細設計フェーズで4回のワークショップを実施しました。
各フェーズの区切りごとに、関係各部署のキーマン参加必須でプランのレビュー会を実施し、 コンセンサス・協力を仰ぎながら進めていきました。
以下のようなJ社の特徴を考慮して、見込み客の行動とマーケティングファネルをどのように紐づけるのかについて、何度もディスカッションを行いました。
特徴① 日本でのWebマーケティング実施が初めてであり、過去の参考データが存在しない
特徴② 取り扱い商材が、「話題性はあるが、導入検討に期間を要する(リードは獲得しやすいが、コンバージョンしにくい)」という特性を持っている
また、見込み客がカスタマージャーニーマップの仮説通りに、心理変容/態度変容していくのかどうかを検証するために、Pardotのマルチスコアリング機能を活用し、見込み客の行動分析ができるようマーケティングファネルの設計を行いました。
「いままでWebマーケティングを実施していなかった」あるいは「既にWebマーケティングを実施してはいるが、十分ではない」という企業においては、過去のデータが取れていない状態での仮説立案となるため、ペルソナ/カスタマージャーニーマップともに、現実との誤差が大きくなってしまう可能性があります。 したがって、そのような企業においては、「ある程度、Webマーケティングを実践してみた後で、上流設計のブラッシュアップを行う」ことを前提に、ペルソナ/カスタマージャーニーマップの改善に必要なデータ収集を行うことが重要です。 |
ナーチャリング施策の実施結果を分析しながら、ペルソナ/カスタマージャーニーマップのブラッシュアップを継続的に実施しています。
【例】
下記の図は、Pardotの「エンゲージメントスタジオ」を活用して、ナーチャリング施策を検証した一例です。
メールの開封・クリックという行動から、見込み客がどんな事例に興味関心を持っているかというデータを収集し、その後のコミュニケーションに活用しています。