こんにちは。
グリーゼの吉田ゆみです。
今回から、毎月2回のペースで「SDGs最新ニュース」をお届けいたします。
このニュースでは、SDGsに関する「国の取り組み」「企業の取り組み」「イベント・セミナー」の情報をピックアップします。
2030年の達成まで10年を切り、SDGsのロゴや、17のゴールのアイコンをさまざまな場所で見かけるようになりました。
企業のSDGsへの取り組みも、本格化しています。
企業も対象となる、世界標準の認証制度「SDGsインパクト」が年内にもスタートの予定。企業でSDGs推進担当をされている方は要チェックです。
それでは、SDGs最新ニューススタートです。
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国の取り組み関連
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●プラごみ削減へ新法 捨てずに循環、仕組み強化-小泉環境相
小泉環境相が「プラスチック資源循環促進法案」を、2022年度の施行を目指し通常国会に提出すると発表。
プラ製品の製造時にリサイクルしやすい設計にするための指針策定、企業に使い捨てプラの使用抑制やリサイクルを義務付ける規定などが盛り込まれます。
プラごみ削減は、海洋汚染や気候変動といった さまざまな問題解決につながる取り組み。新法が成立すれば、SDGs達成のさらなる後押しになります。
●二酸化炭素排出のコスト負担 有識者委が約1年半ぶりに議論再開
二酸化炭素の排出量に応じて課税や価格付けをする「カーボンプライシング(CP)」に関するニュースです。
新型コロナウイルス感染拡大の影響などで、1年半ストップしていた議論が再開。
小泉環境相は、「2050年カーボンニュートラルを実現するうえで、成長につながるカーボンプライシングが不可欠だと思う」と述べ、具体的な制度設計については、今年中に意見をとりまとめたいとしています。
●SDGs未来都市と自治体SDGsモデル事業、内閣府が2021年度募集を開始
SDGsの優れた取り組みを提案する自治体が選ばれる「SDGs未来都市」と、その中で特に先導的な取り組みが選ばれる「自治体SDGsモデル事業」の募集が始まりました。
都道府県と市区町村が対象で、選定されると国から取り組みに関する助言や補助金などのサポートが受けられます。
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企業の取り組み関連
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●SDGsインパクト認証、年内にもスタート
「SDGsインパクト」という国連開発計画(UNDP)の認証制度が、早ければ年内にスタートするという記事。
企業活動などがSDGs達成にインパクト(効果)があるかどうかを評価するもので、実現すれば、社会的課題と開発を包括する世界初の認証基準になります。
具体的な基準案はまだ策定されていないようですが、今後の動きに注目です。
※SDGsインパクトについては、こちらの記事でも紹介されています。ご参考に。
●原田勝広の視点焦点:SDGsインパクト渋澤氏に聞く
●結果的に偽装行為に?企業が注意すべき「SDGsウォッシュ」の罠
企業の取り組みが活発化するとともに、問題視されているのが「SDGsウォッシュ」。
SDGsに取り組んでいるように見せかけて、実体が伴っていないビジネスや活動を指す言葉です。
自社がSDGsウォッシュ化するリスクを防ぐためのチェック項目や、注意点などが挙げられています。
●「すべてはお客様の声からー。アテニア・斎藤智子社長に聞く、"ユーザー目線のSDGsとエコ"について」
スキンケアブランド・株式会社アテニアの斎藤智子社長へのインタビュー記事。
1995年、ユーザーの「容器を捨てたくない」という声を受け開発した「エコパック」の話をメインに、「続けられるエコ」を大切にする自社の取り組みについて語られています。
●2050年脱炭素「達成できる」7割以上 企業100社アンケート
NHKが企業100社に行った、「脱炭素社会の実現」についてのアンケート結果。
「政府の支援などがあれば」も含め、78社が「達成できる」と回答しています。
実現に必要なことでは、73社が「電源構成の見直し」と回答。太陽光や風力など再生可能エネルギーを拡大すべきと考える企業が多いようです。
すでに再エネで電気供給をする六本木ヒルズや、独自のカーボンプライシング制度を導入する三井物産の事例も紹介されています。
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イベント・セミナー関連
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日付順にご紹介します。
申し込み方法など、詳細はリンク先をご確認ください。
【2/24(水)、25(木)】(リアルとオンラインで開催)
サステナブル・ブランド国際会議2021横浜
サステナビリティを取り入れる企業を中心に、NPO、NGO、政府官公庁、自治体、教育機関といった、さまざまなステークホルダーによる講演やパネルトークなどが行われるイベント。
オンライン参加者向けのワークショップなども予定されています。
【3/13(土)】(オンライン開催)
SDGsスタートアップセミナー 〜SDGsを学んだあとのSDGs実践に向けて〜(増員)
内閣府「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」の分科会が主催する、無料セミナーです。
企業などでSDGs事業を計画中、実践中、または関心のある方が対象。
すでに定員に達していましたが、増員して参加を受け付けています。
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グリーゼからのお知らせ
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グリーゼでは、月に1度、SDGsセミナー(Webセミナー)を開催しています。
▼2/26(金)開催 企業がSDGsの情報発信に取り組む5つのメリットとは
これからSDGsに取り組みたい企業さまにオススメのセミナーです!
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今回のSDGsニュースはいかがでしたか?
最後に、2018年「SDGs未来都市」と「自治体SDGsモデル事業」に選定された富山市のニュースをご紹介。
●賞味期限近いので安く飲めます 市役所にSDGs自販機
賞味期限が2カ月を切った飲み物を、通常の半額程度で販売する自販機が登場。
食品ロスの削減は、SDGsのゴール12「つくる責任 つかう責任」に掲げられています。
企業にも消費者にもメリットがあり、SDGsにも貢献できる。
このような取り組みは、これから次々に登場しそうですね。
次回もお楽しみに!
*この記事は2021年2月18日現在の情報を元にしています
*外部サイトへのリンクが切れている場合があります。ご了承ください
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