
2018年11月26日、独立行政法人中小企業基盤整備機構九州本部様主催で開催された【第10回 熊本ECコミュニティ】では、弊社代表の江島が「メールマガジンとブログで実践するコンテンツマーケティング」についてお話させていただきました。「コンテンツマーケティング」がWebマーケティングの主流となる時代。本当に必要なメールマガジンやブログのライティングの基礎を、ワークショップを交えてわかりやすく解説しました。
〜目次〜
1.セミナー概要
2.Webライティングの基礎
3. ブログライティングの基礎
4.メールマガジンの基礎
5.ワークショップ
メールマガジンとブログで実践するコンテンツマーケティング
□開催日:2018年11月26日(月)14:00~17:45
□講 師:株式会社グリーゼ 代表取締役 江島民子
□会 場:くまもと県民交流館パレア 10階 会議室7
〒860-8554 熊本県熊本市中央区手取本町8-9
ペルソナ設計の重要性
コンテンツマーケティングとは、価値のあるコンテンツ(※)の制作・発信を通して、見込み客をリピーターやファンへと育成していくための仕組み・取り組みのことをいいます。(※コンテンツとは、ブログやメール、動画など、特に電子的な手段で提供する情報のなかみのことをいいます)
コンテンツマーケティングの成否を左右するポイントのひとつが、「ペルソナ設計」です。「ペルソナ設計」とは、「最も商品やサービスを利用していただきたいお客様の、具体的な人物像を描くこと」を指します。
セミナーでは、店舗での接客を例に挙げて、「ペルソナ設計」の重要性を理解していただくという演習を行いました。
店舗で接客する場合には、お客様の属性や、お客様がどんな課題を抱えているかによって、商品やサービスの伝え方を変えています。なぜかというと、一人ひとりに合わせた伝え方をしなければ、話を聞いてもらえず、相手の心を動かすこともできず、結果、商品やサービスを購入してもらうことができないからです。
それは、Webの接客でも同じです。ところが、Webの接客においては、相手が見えないために、ついつい不特定多数に向けた文章を書いてしまいがちです。それでは、文章を読んでもらうこともできず、商品やサービスを購入してもらうこともできません。
実店舗と同じように相手の心を動かす接客をするためには、文章を書く前に、必ず「ペルソナ設計」を行うことが重要です。
読みやすさ、わかりやすさの重要性
Web上に掲載されているコンテンツは、パソコンやスマートフォンの画面で読まれます。読者は少しでも読みにくいと感じたり、ストレスを感じたりすると、すぐに読むのをやめてページから離脱してしまいます。読者に途中で離脱されず、最後まできちんと読んでもらえるような、読みやすくわかりやすい文章を書くためのポイントを紹介しました。
①一文一義で書く
一文一義とは、「一つの文章には、一つの情報だけを書く」という意味です。私達が文章を読むときは読点「。」が来るまでの部分を、脳の短期記憶に格納しながら読んでいます。短期記憶には、数字でいえば電話番号の桁数くらいの、少ない情報しか記憶できないといわれています。短期記憶に収まるように、「一つの文章には、一つのことだけを書く」ことがとても有効です。
②箇条書きを使う
箇条書きも、わかりやすい文章を作る上でとても有効です。箇条書きにし、一つの固まりで見ることによって視覚的に伝えることができます。また、情報を整理して伝えることができる、記憶しやすい、記憶に残りやすいといったメリットもあります。箇条書きできる文は、積極的に箇条書きを利用しましょう。
③見出し小見出しをつける
見出しが入っていると、何について書かれているのか頭の整理ができるので、文章がぐっと読みやすくなります。また、見出し一つで、読みたくなる度合いも変わってきます。「どんなことが書かれているのかな」、「先を読んでみたいな」と思わせるような、読み手の興味をひく見出しを付ける工夫も大切です。
検索で上位表示させることにより、サイトに集客
あるキーワードで検索されたときに、コンテンツが検索結果の上位に表示されるために一番重要なのは、「タイトルタグ」です(2018年現在)。「タイトルタグ」を書くには、次の4つのコツがあります。
①検索キーワードをなるべく先頭に書く
②キーワードをあれこれ盛り込まない(1〜4キーワード)
③30文字以内を目安にする
④全てのWebページのタイトルタグをページ内容に合わせて変える
これらを行うことは、"今のところ"コンテンツSEO(※)上、最も有効です。近年、音声検索が増加傾向にあります。そのため、Googleは検索キーワードがタグや文章に含まれているかどうかだけではなく、検索者の検索意図にマッチしているかどうかで検索結果を返すようにもなってきています。
(※コンテンツSEOとは、より多くのユーザーを自然検索からサイトに集客するために、ユーザーが必要とするようなコンテンツを制作・発信し続けることです)
大切なのは開封率よりコンバージョン
コンバージョンを目的とするメールマガジンの場合には、どれだけ多くの人に開封されても、コンバージョン率が低ければ意味がありません。「開封率を高めるための件名」ではなく、「コンバージョンしてもらいたい人に開封してもらうための件名」を考えることが大切です。
読み物コンテンツの役割
メールマガジンには、販促情報だけではなく読み物を入れることも大切です。読み物コンテンツの目的は主に次の4つがあります。
①定期的に発行する理由を作る(接触頻度を高める)
②開封していただける理由を作る
③最後まで読んでいただく理由を作る
④読み続けていただく理由を作る
このように、読み物コンテンツを入れることで、メールマガジンの未開封・解除・読み止めを防ぎ、継続的にコミュニケーションを取り続けることができます。
課題(テーマ)に沿ってメールマガジンを実際に書いてみよう
第二部では、一部でお話した内容を元に、グループに分かれてワークショップを行いました。ペルソナの設計から、わかりやすいライティング、件名や導入文の作成など、本セミナーでお話したこと全てを取り入れながら、思わず購入したくなるようなメールマガジン作成に取り組んでいただきました。
「難しい〜!」という声も聞こえる中、グループごとに和気あいあいと楽しそうに課題に取り組んでおられました。
今回のワークショップでは、ペルソナの気持ちに寄り添うことがいかに大切かということを皆さん実感されていました。ペルソナがしっかりイメージできていないと、件名や導入文がペルソナの心に響かない物になってしまいます。
心を動かすメールマガジンを作成するためには、「2.Webライティングの基礎」で述べたような、ペルソナの設計や読みやすい文章を書くためのポイントを押さえることが大切です。
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質疑応答では、多くの受講者が積極的にペルソナ設計やメールマガジン配信方法について質問をされていました。また、ご参加いただいた方の中には、今後のセミナー開催を希望される方もいらっしゃいました。わかっていたつもりでも、改めて基礎から学び直すと目からウロコの発見があった方も多かったのではないでしょうか。
グリーゼでは、社内でコンテンツ制作に携わっている担当者向けの企業研修サービスもご提供しています。「現場ですぐ使えるカリキュラムを、ぜひ研修としてお役立てください。カリキュラム資料は以下からダウンロードできます。なお、サービスの概要については、サービスぺージをご覧ください。
また、メールマガジンやコンテンツ制作に欠かせないWebライティングのスキルアップに役立つセミナーを開催しています。下記からご確認ください。
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