~ 世界から日本へのEC進出をサポートする企業 A社の場合 ~
「商談途中でフェイドアウトしたままほったらかしにしているリードがたくさんある」
「フェイドアウトした理由は、営業のスキル不足で適切なコミュニケーションが取れていなかったから。MAを導入することによって、コミュニケーションの質を担保できれば、商談を再活性化することが可能なはず」
ということで、「MAの選定・導入支援」まで含めた「Webマーケティング戦略立案の支援」ができる企業を探していると、ご連絡をいただきました。
以前、一度MA導入・活用のご支援をしたことがありましたが、人材不足により、計画していたリードリサイクル施策を、結局実施することができないまま立ち消えになってしまった・・・という経緯がありました。
今回、コロナ禍で、航空業界などへの就職を予定していた優秀な人材を多数獲得できたということで、「大学を卒業したばかりの新入社員を育てるところから、もう一度支援してほしい」と、ご連絡をいただきました。
過去のご支援状況、SFAを導入していないこと、MAの運用に携わるのが新卒の社員ばかりであることを考え、「機能がシンプルで」「UIが初心者フレンドリーで」「サポートがしっかりしている」という3つの観点から、国産のマーケティングオートメーションツール「Kairos3」の導入をお勧めしました。
「Kairos3」の特徴、他社MAとの違いなどをご説明した上で、カイロスマーケティング株式会社との導入前の打ち合わせにもグリーゼが同席し、選定サポートを行いました。
右記は、「kiros3」でのナーチャリングシナリオの考え方を説明した時の、ホワイトボードです。
また、トラッキングタグの設置、フォームの入れ替え、迷惑メール対策など、MA導入時に必要な初期作業に関しても、随時ご支援しました。
マーケティング知識ゼロの新入社員に、マーケティングの基礎を上流工程からレクチャーするために、「コンテンツマーケティング担当者育成パック」のテキストを活用しました。
「シナリオ設計編」のカリキュラムを中心に、「書き方編」「メール編」「構成編」の内容も、必要に応じて盛り込みました。
通常は、各講座を1日(6時間)で実施しますが、新人研修としてのご提供だったため、1回(約2時間)で、1~2チャプターずつ、丁寧に進めていきました。
下記は、そのテキストの一部です。
通常のコンサルティングでは、プロジェクトチームでワークショップを実施しながら、弊社がペルソナデザインシート・カスタマージャーニーマップ・コミュニケーションシナリオ等を制作していきます。
しかし、今回は新入社員教育も兼ねていたため、プロジェクトメンバーの皆さんにドキュメントを作成していただき、それを弊社が添削するという方法を取りました。
下記は、新入社員の方が設計した初期のシナリオに、弊社が吹き出しでコメントを入れたものです。
最初の頃は、漠然としたシナリオしか描けなかった新入社員の方たちも、回を重ねるごとに具体的な設計ができるようになっていきました。
優秀な大学を卒業したとはいえ、社会での実務経験はほとんどないプロジェクトメンバー。 |
6回のワークショップの後、実際に。「商談途中でフェイドアウトしたままほったらかしにしているリード」に対するメール配信が始まりました。
カイロスマーケティング株式会社との配信準備に関する打ち合わせにもグリーゼが同席し、運用サポートを行いました。
配信結果を分析したところ、A社プロジェクトメンバーがKPIとして設定していた開封率・クリック率よりも、かなり高い数字が出ていて、非常に手応えを感じているところです。
今回のご支援では、
1) コミュニケーションのシナリオを描き
2) シナリオに添ってメールを作成し
3) 配信対象のリストを作成し
4) 対象リストにメールを配信し
5) 配信結果を分析する
というところまで、進めることができました。
しかし、おそらく、しばらく運用するうちに「この後どうすればいいの?」とか「こんな場合は、どうするの?」という疑問やお悩みが出てくると思われます。
そのときにまた、お声がけいただくよう、お願いしてあります。