こんにちは。グリーゼの 福田多美子 です。
先日、私の地元群馬県で「Webマーケティングセミナー」の講師を担当させていただきました。
対象は約50社の中小企業さま。
各社、Webサイトを見直そうという意気込みを感じられました。
2時間のセミナーだったので、集客、特にSEOを中心にお話しさせていただいたのですが、質疑応答でこんな質問をいただきました。
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◆Q: コンバージョンに直結するキーワードを見つけるポイントは?
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セミナーでは、キーワードを洗い出すためのSEOツールをたくさん紹介しました。
ツールを使うと、
・自分では思いつかないようなキーワードをピックアップできる
・短時間でたくさんのキーワード候補を洗い出すことができる
など、メリットがたくさんあります。
Webサイトへの「集客数」だけを考えると、キーワードプランナーの平均月間検索数が重要な指標になることが多いです。
平均月間検索数とは、そのキーワードが1カ月に約何回検索されているかを示した数字です。
「検索される数が多いキーワードほど重要」という考え方もあります。
一方で「いくら集客できても、コンバージョンしてくれなければ意味がない」という考え方もありますよね。
「コンバージョンに直結するリードを集めたい」という目的がある場合は、平均月間検索数の多い少ないにこだわりすぎると失敗してしまいます。
では、どんな観点でキーワードを考えていけばよいのでしょうか?
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◆A:ユーザーの検索意図を考えよう
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私たちが検索をするときは、必ず検索をする「理由」があります。
「コンバージョンに直結するキーワードを見つけたい」という目的を重要視したい場合は、ユーザーの検索意図を考えることが重要です。
「検索意図を考える」とは「ユーザーがどういう気持ちでそのキーワードを検索窓に入力したのかを想像してみる」ということです。
3つの例を見ながら考えてみましょう。
例1)
「会社案内 作成」と検索している人 「会社案内を作りたいと思っている人」ではありますが、外注する気があるのか、自分で作ろうと思っているのかわかりません。
例2)
「会社案内 作成 word」と検索している人 「会社案内をwordで作ってみよう」と考えている人でしょう。
例3)
「会社案内 作成 費用」「会社案内 外注」「会社案内 制作会社」 これらのキーワードからは「外注しよう」という意図が感じられます。
会社案内の制作請負をしている企業にとって、もっとも「売り上げ(コンバージョン)」に近いリードは、例3のような「外注する気がある」キーワードで検索している方たちですよね。
つまり、コンバージョンに直結するキーワードを見つけるためには、キーワードに隠されている「ユーザーの検索意図」をひとつひとつ見つけ出していく作業が必要になります。
以下の3ステップでキーワード選定に取り組んでみてください。
1)ツールを使うなどして、たくさんのキーワードを洗い出す
2)キーワードごとに「ユーザーの検索意図」を考える
3)コンバージョンに直結するキーワードをピックアップする
【まとめ】
キーワード選定をする際は、目的によって選定の方法が変わってきます。
Webサイトへの集客(ページビューなど)を目的にする場合は、平均月間検索数が重要な指標となります。
一方コンバージョンを目的とする場合は、平均月間検索数にとらわれすぎずに「ユーザーの検索意図」を考えたキーワード選定が重要です。
▽▽▽福田多美子の「イチオシ!」▽▽▽
今年の夏は、4冊目の出版に向けて執筆をがんばろうと思っています。
今回は初めての「共著」。
二人三脚で執筆するのはなかなか楽しいものです。
9月出版目標となっていますので、それまでに他の3冊もチェックしていただけると嬉しいです。
https://goo.gl/369tbz
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編集後記
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大学4年生の次男の就職活動日記が、ようやく終わりました。
今年は売り手市場だったようで、次男だけでなく次男のまわりのお友だちも割とスムーズに就職活動を終えたような気がします。
ほとんど何も相談されなかった私ですが(涙)、横から見ていて感じたことは、企業のWebサイトをじっくり見ているな~ということでした。
大学の指導や、学生ひとりひとりの個性にもよるのかもしれませんが、次男の場合、早々に「行きたい業界」と「やりたい職種」を決めていました。
この2つが決まるとキーワードによる検索によって、企業はいくつかに絞られます。「自分のやりたい仕事ができるか、職種があるか」ということが具体的に書かれていない企業は、それだけでスルーしてしまうようです。
結果、Webサイトを見て応募する企業を絞り込んでしまった二男。
面接も数社×数回で就活を終えました。
今年は売り手市場だからなのかもしれませんが、応募するかしないかは「Webサイトで決まる」と言っても過言ではないくらい「行きたいところを絞って応募する」学生が多いように感じます。
息子との会話から、Webマーケティングの重要性を感じた就職活動でした。 それでは今回はこのへんで!
次回は、江島民子がお届けします。
お楽しみに!
*この記事は2018年7月12日現在の情報を元にしています。
*外部サイトへのリンクが切れている場合があります。ご了承ください。