こんにちは。グリーゼの 江島民子 です。
弊社で、業務改善プロジェクトを立ち上げました。
毎週、さまざまな課題に対して、議論を重ねています。
その中で「業務に想定外に時間がかかってしまう原因の一つ」として議題に上がったのが、「お客さまとグリーゼ、あるいはグリーゼのスタッフ間でも言葉の解釈が違うことによる混乱」です。
例えば・・・
ある案件では、
○お客さまと営業は、「ステップメール」という言葉を「ナーチャリングメール」という意味で使っていた
○営業から案件を引き継いだディレクターは、「ステップメール」という言葉を、そのまま「ステップメール」という意味だと受け取った
ために、制作段階で混乱が起こってしまった・・・ということがありました。
あなたはこの二つの言葉、どんなふうに解釈しますか?
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Q: 「ナーチャリングメール」と「ステップメール」は、何が違うのですか?
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言葉は記号ですので、「絶対的に正しい」という定義はない・・・と、私は考えています。
とはいえ、チームの中で共通認識を持つのは、とても大切なことですね。
「お客さまと弊社のイメージがずれていた」という他の例としては、
○「ホワイトペーパー」という言葉が、どんなものを指しているのか
○「セミナーレポート」という言葉が、どんなものを指しているのか
○「構成案」という言葉が、どんなものを指しているのか
などがあります。
いずれも、「自分がイメージしているアウトプットはこれです」とお互いに見せ合えば、ズレに気づくこともすり合わせることもできるので、言葉だけで「こういう意味で話しているのだろう」と決めつけないことが大切ですね。
では、「ナーチャリングメール」と「ステップメール」は、どんな意味で使われることが多いのでしょうか?
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A: 「ナーチャリングメール」は企業の課題を解決することが目的、「ステップメール」は個人の不安を解消することが目的・・・が一般的です。
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「ナーチャリングメール」と「ステップメール」、どちらも顧客育成のために使われるものですが、一般的に以下のように使い分けることが多いようです。
◆1:BtoB企業で使われることが多い「ナーチャリングメール」は、企業の課題を解決することが目的
例)
○商品・サービス:セキュリティ関連のツール
○対象読者:一般企業の情報システム部員
○対象読者が持っている課題:現在使っているセキュリティツールに機能不足を感じているが、新しいツールをどのように選定すればいいかわからない
○メールで伝えるべきこと:セキュリティツール選定のポイント
○メールの文体:One to Oneのビジネスメールのように書く
○メールの内容:セキュリティツール選定のポイントについて解説されているWebページに誘導
◆2:BtoC企業で使われることが多い「ステップメール」は、個人の不安を解消することが目的
例)
○商品・サービス:アクネ(ニキビ)ケアのための洗顔料
○対象読者:お試しセットの購入者
○対象読者が持っている不安:注文してはみたけれど、いままで使っていたものと大して変わらないのではないか/少し使ってみたけれど、変化が感じられないから自分には合わないのではないか/少し使ってみて悪くはないと思うけど、継続購入するほどではないのではないか・・・等
○メールで伝えるべきこと:一つ一つの不安に対する丁寧な回答
○メールの文体:One to Oneのお手紙のように書く
○メールの内容:読者の気持ちに寄り添うように不安を一つずつ解消
上記のような違いから、「ナーチャリングメール」は1通完結型、「ステップメール」は複数メールで一つのストーリーになっていることが多いという特徴もあります。
弊社で「業務に想定外に時間がかかってしまった」原因は、お客さまと営業が、「ステップメール」という言葉を上記の「ナーチャリングメール」という意味で使っていたのに、それがディレクターに伝わっていなかった・・・という点にありました。
こういう混乱は、どの会社でも起こりうることだと思います。
ぜひ一度、用語の統一について、社内で話し合ってみられてはいかがでしょうか。
▽▽▽江島のイチオシ▽▽▽
弊社オウンドメディア「コンテンツマーケティングの成功法則!」の中から、オススメのマーケッターコラムをご紹介します。
英文のメールを書くとき、いったん日本語で書いてから、Google先生に翻訳してもらってはいませんか?
私は、よくそうしているのですが、ビジネスメールとしては問題があるようです。
▼翻訳された英語は、「気が利かない印象を与える」という事実!
https://gliese.co.jp/success/article/post_15.html
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編集後記
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前回の編集後記に書いたとおり、米国オレゴン州ポートランドに行ってきました。
ショックだったのが、自分の英語が全然通じなかったことと、あちらの方の英語が全くといっていいほど聞き取れなかったこと。
ショックのあまり、帰国してすぐに、コツコツと続けていたオンライン英会話レッスンをやめてしまいました(笑)
訪米するまでは、カタコトながら最低限の英会話はできると思いこんでいたのですが、それは
○オンライン英会話レッスンの先生が、外国人のつたない英語に慣れているから
○オンライン英会話レッスンの先生が、かな~~~りゆっくりとクリアに話してくれていたから
だったようです・・・。
オンライン英会話レッスンはやめてしまいましたが、まずはネイティブの英語に耳を慣らそうと思い、Podcastの英語レッスン番組を聴き始めました。
▼Daily Easy English Expression Podcast (iPhone)
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/daily-easy-english-expression-podcast/id878268013
少し成果を感じられたら、ご報告しますね!
次号は、福田多美子がお届けします。
*この記事は2019年7月25日現在の情報を元にしています。
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