こんにちは。
SDGs最新ニュース担当、吉田ゆみです。
上場企業の行動指針である「コーポレートガバナンス(企業統治)・コード」が、6月に改訂。サステナビリティ経営の推進などが新たに加わりました。
関連記事をいくつかピックアップしています。気になる方は、「国の取り組み関連」で。
それでは、SDGsニューススタートです。
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国の取り組み関連
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●サステナビリティ経営の推進を要請:東証、「コーポレートガバナンス・コード」改定
2015年から全上場企業に適用されているコーポレートガバナンス・コード。遵守しない場合、理由の説明が義務となっています。
今回初めて、SDGsやTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)といった文言が追加。これを機に、企業のサステナビリティがさらに進みそうです。
※金融庁の報道発表資料はこちらから
●コーポレートガバナンス・コード、83原則に
主な改訂ポイントをわかりやすく紹介した記事。
サステナビリティのほか、気候変動への方針と影響の開示、女性の活躍推進といった社内の多様性の確保などが加わりました。
●管理職候補生こそ多様性を 投資家や企業統治指針が圧力 SDGsが変えるミライ
多様性の確保にはこんな記事も。改訂を受け、企業にも早速動きが出ています。
日経平均株価を構成する187社のうち、女性取締役のいる会社は今年170社まで増える見込みです。
●コロナ禍で「女性不況」に 雇用悪化が影響―男女参画白書―
政府は、男女共同参画白書を発表。
コロナ禍により、女性の雇用悪化「シーセッション(女性不況)」に直面していることが明らかになりました。
※令和3年度版の男女共同参画白書はこちらから
●すべての女性が輝く社会づくり本部・男女共同参画推進本部合同会議
菅総理は、男女共同参画の重点方針として、「デジタル人材の育成など、成長産業への移動支援」「女性の登用目標の達成」などを掲げています。
●プラ資源循環促進法成立 ごみ一括回収、自治体にリサイクル促す
2022年度に施行予定。プラごみを大量に排出する企業には、排出抑制やリサイクルが義務付けられます。
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企業の取り組み関連
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●トヨタ自動車、2035年までに世界の自社工場のCO2排出量ゼロへ 「グリーンファクトリー」目指す
2050年までにCO2排出量ゼロを目指す「トヨタ環境チャレンジ2050」を進めてきたトヨタ自動車。
今回、目標を「2035年まで」と15年引き上げました。
●ANAグループ、SDGsの達成に向けた行動を「ANA Future Promise」として推進
ANAグループは、SDGsの取り組みにスローガンを設定。
他の企業でも、SDGsの活動に名前を付けたり、ロゴマークを作ったりしているケースはよく見かけます。
※スローガンの由来、取り組み内容などはこちらから
●IKEAやマスターカードなどグローバル企業では「最高サステナビリティ責任者(CSO)」がスタンダードに?今後2年で重要性が高まるCSOの役割とスキルセット
国内企業ではトヨタ自動車、三菱ケミカルホールディングス、三井住友フィナンシャルグループなどが、CSOを設置しています。
取り組みを進めるなら、統括するポストが必要。これからスタンダードな役職になるかもしれませんね。
●SDGs世界ランキング2021 日本の順位は? 2020年にはスウェーデンが1位
日本は昨年の17位から18位にダウン。ジェンダー平等や気候変動対策などが課題です。
SDGsがスタートした2015年から右肩上がりだった世界の平均スコアも、コロナ禍で初めて低下しています。
●報告書「SDGsへの取り組みの測定・評価に関する現状と課題〜『行動の10年』を迎えて」公表(週刊 経団連タイムス)
経団連が報告書を公表。企業の実践事例も載っています。
今後の課題として、企業はSDGsを組み込む段階から、測定や評価の目的、必要性を明確にし、関係者で共有すべきとしています。
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イベント・セミナー関連
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日付順にご紹介します。
申し込み方法など、詳細はリンク先をご確認ください。
【7月6日(火)】静岡県SDGs×ESGウェビナー
ビジネスと金融で環境課題を解決する
静岡県主催の企業、自治体向けのウェビナー。
ローカルSDGsビジネスに関する講演や、企業の事例紹介が予定されています。
【7月10日(土)】ヨコハマSDGs文化祭2021 SDGsでつながるヨコハマ!
SDGsトークイベント、SDGsに取り組む企業や団体の活動紹介、音楽ライブなど。
グリーゼも出展し、SDGsのカードゲームを行います。ご興味があればぜひご参加ください。(事前申し込み要)
【7月14日(水)】日経地方創生フォーラム アフターコロナの地方創生〜実装に入った地方創生 具体的事例から考える持続可能な循環経済〜
地方創生を軸にしたパネルディスカッション、企業講演など。
WEBライブ中継での開催です。参加には登録が必要となります。
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グリーゼからのお知らせ
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自社のSDGsの取り組みをPRする際、重要になるのがサステナビリティページです。
グリーゼでは、これまでさまざまな企業のサステナビリティページを確認し、コンテンツや書き方を調べてきました。
以下のコラムでは、サステナビリティページに最低限入れておきたいコンテンツをご紹介しています。ぜひお読みください。
◎企業の「サステナビリティページ」を作ろう〜サステナビリティページに必要な5つのコンテンツとは?〜
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今回のSDGsニュースはいかがでしたか?
最後に、こんな話題をご紹介。
●都内スーパーマーケットに「農場」が出現|ドイツ発ベンチャーが都市の地産地消を促すサプライチェーンを展開中
ありそうでなかった売り方かもしれません。
「スーパーで採れたて」のキャベツやニンジンが買える日も来るのでしょうか!?
次回のSDGsニュースもお楽しみに!
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*この記事は2021年7月1日現在の情報を元にしています
*外部サイトへのリンクが切れている場合があります。ご了承ください