取材記事の作成では、インタビューと同時に、フォトグラファーによる撮影が行われる場合があります。
今回の記事では、ライターが写真撮影も含めた取材の業務を請け負った場合に必要になる、撮影ディレクションについてポイントを解説します。
撮影ディレクションとは、掲載する写真の構図、サイズ、種類などについてクライアントの希望通りの写真を撮影するため、撮影の段取りを整えて現場を取りしきることです。
ライターが写真撮影も含めた取材一式を請け負った場合、ライターがフォトグラファーを手配し、当日はインタビューと撮影ディレクションの両方を行います。
撮影は対象メンバーを揃え、日程や場所を設定して行われます。原稿と違い、写真は撮り直しや修正が簡単にはできません。そのため、撮影ディレクションは取材において非常に重要な役割です。
撮影を行うのはプロのフォトグラファーですが、クライアントがどんなコンテンツを作りたいかをより深く理解しているライターが全体の段取り、当日の進行を行い、記事に必要な写真を撮れるようにサポートしましょう。
撮影ディレクションを行うとき、撮影当日までに行っておくべきことが多くあります。以下についてクライアントに確認し、フォトグラファーに伝えて3者の情報共有ができるようにしましょう。
※解像度(dpi)とは
画像や動画の画素(ピクセル)の密度のことです。「dpi」は「dots per inch(ドット・パー・インチ)」の略で、1インチ(2.54cm)にどれだけ「ドット」が含まれているかを表します。
上記のように、撮影に関しては、確認すべきことが多数あります。リストにまとめるなどして、抜けのないようにしましょう。
特に、ライター、フォトグラファーにとって初めてのクライアントの場合は、より細かい点についても詰めておくことをおすすめします。
いよいよ迎える取材・撮影の当日。品質の良い写真をスムーズに撮影するために、撮影の現場では以下のような点を念頭に置いて行動しましょう。
撮影終了後では足りないカットがあっても撮り直しができないため、構図ごとに確認が必要です。
当日は、「最終的に必要な写真が撮れたか」をしっかりと確認することが重要です。
また、撮影場所の現状復帰、後片付けまでしっかり行ってから、現場を後にしましょう。
より良い写真を撮るためには、さまざまな工夫が必要です。撮影中、ライターは取材対象者への対応や雰囲気づくりをフォトグラファー任せにせず、積極的にサポートします。
例えば、次のような工夫をしてみましょう。
ライターは、コンテンツの完成イメージを持ちながら、撮影のサポートをしましょう。
コンテンツに必要な写真、より良い写真が撮れるように、フォトグラファーと協力して動くことが重要です。
マスクを外した写真を撮るかどうかについて、取材前にクライアントに確認し、指示を仰いでおきましょう。
マスクを外した写真を撮る場合は、撮影時のみマスクを外す、話す人のみマスクを外して他の人はマスクを着けてもらう、など感染予防を心がけます。
感染対策を徹底し、取材・撮影中のソーシャルディスタンスが確保できるように、声がけや誘導を行いましょう。
撮影はやり直しがきかないため、ライターは撮影ディレクションの役割を意識しながら取材と撮影に臨みましょう。
記事において写真のインパクトは大きく、良い写真が撮れれば記事の品質が上がります。
撮影ディレクションをしっかりと行い、取材における写真撮影をぜひ成功させましょう。
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