こんにちは。グリーゼ代表のえじまです。
最近、改めて「日本語とは難しい言葉だな」と感じています。
特に難しいと思うのは、「同じ言葉でも、全く違う解釈ができる場合がある」という点です。
例えば、この ↓ 言葉も、「全く違う解釈ができてしまう言葉」のひとつです。
─────────────────
Q:「られる」とか「される」は、なぜできるだけ使わない方がいいのですか?
─────────────────
コロナ禍でメールを書く機会が増えたことにより、メール添削のご依頼が増えました。
メールの中に、例えば以下のような文面があった場合、
【a】チョコレートケーキが、食べられた。
【b】電話で説明されただけでは、手続き完了となりません。
この「られた」「された」は、別の言葉に書き替えることを推奨しています。
それは、なぜでしょうか?
─────────────────
A:「られる」や「される」は複数の意味を持つので、誤解を招いてしまう可能性があるからです
─────────────────
「される」や「られる」は、(1)受け身、(2)尊敬、(3)可能、(4)自発という4つの意味を持つ、扱いが難しい言葉です。(※)
具体的な例で、考えてみましょう。
【a】チョコレートケーキが、食べられた。
この文は、
●a-1:チョコレートケーキが、(誰かに)食べられた。
という受け身の意味にも取れますし、
●a-2:(私は)チョコレートケーキが、食べられた。
すなわち、「食べることができた」という意味にも取ることができます。
【b】電話で説明されただけでは、手続き完了となりません。
この文は、
●b-1:(誰かから)電話で説明された
という受け身の意味にも取れますし、
●b-2:(あなた様が)電話で説明された
という「電話で説明した」の敬語と取ることもできます。
このように、2つ以上の意味に解釈できてしまう言葉を使うと、読み手が「書き手の意図とは異なる解釈」をしてしまう可能性があります。トラブルの元になりますので、できるだけ使わないようにしましょう。
日本語には、他にもたくさん紛らわしい言葉があります。
「自分の意図と異なる解釈をされる可能性のある言葉として、どんなものがあるのか」を知って、「確実に正しく伝わる」文章を目指しましょう。
▽▽▽ 江島のイチオシ ▽▽▽
社員の方のライティングスキルを客観的に評価したいなら・・・ぜひこちらのコラムをお読みください。
◎社員研修にもオススメ! グリーゼ監修の「WEBライター検定」とは?
△△△△△△
──────
編集後記
──────
コロナ禍で突然テレワークを強いられるようになって、てんやわんや・・・の企業が多い中、
「グリーゼさんは、もともとテレワークスタイルだから、今までと変わらなくていいですよね」
と言われることも多いのですが・・・違うんです。
「コロナ前」と「コロナ後」では、テレワークの状況も全く変わりました。
一番大きな違いは、「自分以外の家族もテレワークで家にいる」という点です。
今までは、家族はみんな朝のうちに会社やら学校やらに行ってしまい、その後は1人でのびのびとテレワークをしていました。それが、コロナによって、朝から晩まで複数人が家の中でパソコンをたたいたり、Web会議をしたり、書類を広げたりしているという状況に変わってしまったのです。
そうすると、「家の中に誰かが四六時中いる」ということ自体がストレスになるし、休憩中の誰かがテレビを観ていればその音も気になるし、自分のWeb会議の声が他の誰かの邪魔になっていないかというのも気になるし、「ごはんまだ?」だの「あれはどこにある?」だのしょっちゅう話しかけられて集中できないという問題も出てくるし・・・
というわけで、私はコロナ禍になってから、自分テレワーク史上一番在宅率が下がっております(笑)
ではどこで仕事をしているかというと、いくつかのシェアオフィスを用途によって使い分けているのですが、それも「あんまり効率がよくないなあ」と感じ始めておりまして、「新しいテレワークの在り方」を模索中です。
「こういうやり方を試してみたら?」というアイデアがありましたら、ぜひ教えてくださいね。
次回は、二拠点生活に向けて、運転免許取得に励んでいる山口がお届けします。
お楽しみに!
*この記事は2021年4月8日現在の情報を元にしています
*外部サイトへのリンクが切れている場合があります。ご了承ください