こんにちは。グリーゼのディレクター 山口かおるです。
文章を書く際、表記のバラつきを防ぐために、案件ごとに「表記ガイドライン」を作ることはよくあります。
ガイドラインがない場合は、記者ハンドブックなどを基準にすることが多いですよね。
でも基準が必要なのは、記者ハンドブックに載っているようなことばかりではありません。
先日、とあるお客さまからこんな質問がありました。
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Q:ジェンダーに関する表記は、どのような点に留意したらよいのでしょうか
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最近は、ジェンダーフリーに配慮した広告や商品などを目にする機会も増えてきました。
性別によって差別や区別をしない考え方が少しずつ浸透してきている一方で、文章を書くにあたってはジェンダーフリーに配慮するための明確なルールを持ち合わせていない企業様も多いのではないでしょうか。
そこで今日は、文章表現がジェンダーフリーに抵触していないかをチェックする際、どの方な点に留意したらよいのかをご紹介します。
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A:ジェンダーに関する表記は、次の5つの点でチェックしましょう
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チェックしたいのは、次の5つの点です。
1)男女いずれかに偏った表現になっていないか
例:育児や地域の清掃活動のイラストに、女性ばかりを使っている など
2)性別によってイメージを固定化した表現になっていないか
例:医師やドライバーは男性、看護師は女性 など
3)男女を対等な関係で描いているか
例:上司は男性、補助的な作業は女性 など
4)男女で異なった表現を使っていないか
例:「女流作家」「婦人警官」「キーマン」のように、不必要に男性・女性の区別をしている など
5)女性をむやみに"アイキャッチャー(※)"にしていないか
例:火災予防のポスターに女性の水着姿の写真を使っている など
※広告に注目させるための視覚的要素のこと
この5つは、内閣府の「男女共同参画の視点からの公的広報の手引」の概要から抜粋したものです。
文章を制作する場合には、特に4番目の項目を意識することが重要です。
「看護婦」「女子アナ」といった言葉は、すでに多くの人が違和感を持つようになっていると思いますが、「カメラマン」「キーマン」などは、つい日常生活でも使いがちではないでしょうか。
「カメラマン」は「フォトグラファー」、「キーマン」は「キーパーソン」、といったように、言い換える必要があります。
ジェンダーフリーに反する言葉をすべて書き出して「記者ハンドブック」のようなガイドラインを作るのは難しいですが、文章を書く際には上記の5つのポイントに沿って、一つ一つの言葉をていねいに選択するよう心がけたいものです。
▽▽▽ 山口のイチオシ ▽▽▽
グリーゼでは、定期的に社内勉強会を行っています。
先日は、コンテンツ制作には欠かせない「ロジカルシンキング」の基本がテーマでした。
基本とはいえ、初歩的な練習問題に、ついひっかかってしまう人も・・・
ロジカルに物事を整理できている皆さまなら、難なく解ける!かも??
「情報の粒度をそろえる」練習問題、ぜひチャンレンジしてみてください。
▼取材上手なライターに必要な、ロジカルシンキングのスキルとは?
https://gliese.co.jp/success/article/report_221124.html
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編集後記
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先日、ずっと興味のあった「アーユルヴェーダ」を体験してきました。
最初のカウンセリングで体質や性格の診断をしてもらうのですが、そこで「冷え性ですね」といわれました。
自分ではあまり意識したことがなかったのですが、言われてみれば遅くまでパソコンに向かった夜は、身体が冷え切って体温で布団が温まらず、いつまでたっても寒くて眠れないことがよくあります。
そこで用意したのが「湯たんぽ」。
けっこう熱めのお湯を入れて、最初に首の後ろに当て、温まったら足元に置いて寝ます。
朝までホカホカの湯たんぽのおかげで、寝つきもよくなり夜中に目が覚めることもなくなりました。
アーユルヴェーダも気持ちよかったです!
不思議な香りのオイルで全身マッサージしてもらったり、おでこにオイルを垂らしてもらったり・・・。
肩や首が凝り固まったときの駆け込み寺になりそうです。
皆さんも、湯たんぽ&アーユルヴェーダで寒い冬を乗り切ってみてはいかがでしょうか。
次回は、江島がお届けいたします。
お楽しみに♪
*この記事は2023年1月19日現在の情報を元にしています
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