こんにちは。
SDGs最新ニュース担当、吉田ゆみです。
突然ですが、自動販売機は国内に何台あると思いますか?
街で見かけない日はないほどたくさんある自販機が、CO2を吸収する樹木の代わりに!?
そんなアサヒ飲料の注目の取り組みを、「企業の取り組み関連」で取り上げました。
それではSDGsニュース、スタートです。
------------------
国・世界の取り組み関連
------------------
●脱炭素へ「GX推進法」が成立 新国債20兆円
化石燃料から再エネへの転換をはじめとした施策で、脱炭素と経済成長の両立を目指す新法、「GX(グリーントランスフォーメーション)推進法」が、衆院本会議で可決、成立しました。
正式名称は「脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律」です。
脱炭素実現に必要な150兆円超のうち、20兆円は新たに国債が発行されること、さらに企業などが排出するCO2に対して課金するカーボンプライシングの導入などが盛り込まれています。
※参考:新法の概要はこちら(経済産業省)
●G7サミット クリーンエネルギーへ移行促進の経済行動計画発表
5月21日に閉幕したG7広島サミットでは、クリーンエネルギー移行促進のための行動計画が発表されました。
遅くとも2050年までに世界のクリーンエネルギー移行を加速させるべく、新興国や途上国との新たな連携を確立するほか、気候変動問題の解決に向けた貿易や投資を促進する方針です。
------------------
企業の取り組み関連
------------------
●アサヒ飲料が「CO2食べる自販機」工業原料に活用も
機内に粉末状の吸収剤を置くことで、使用電力のCO2排出量の最大2割を削減できるという自動販売機が登場。使用済みの吸収剤は、肥料やコンクリートに配合して工業原料になります。
担当者は、自動販売機が「CO2を吸収する木と同じ役割を果たす」と話します。
ちなみに国内の自動販売機普及台数は約270万台(2021年末時点・経済産業省HPより)。そのすべてでCO2を食べることができたら、大きな効果が望めそうですね。
●SDGsは企業間取引の必要条件に。サステナブル購買の実践は35%(BtoB企業のSDGs調査2023)
調査は、全国260社のBtoB企業の社員・経営者を対象に実施。
35%の人が、企業間取引で「SDGsの取り組みを行なっている企業や、持続可能な商品・サービスを優先している」と回答しています。
そうした「サステナブル購買」を実践する人が多い取引分野は「情報・広告」や「薬品・化学」で、購買や調達をする際にSDGsを選定条件にしている人の割合が半数を超えています。
●SDGs取り組み事例vol.44 ICTの活用で持続可能な社会の実現を目指すNECの価値創造
日本電気株式会社(NECサステナビリティ戦略企画室・廣井氏に、同社の取り組みを聞いています。
SDGsで特に意識しているのは「事業を通じた価値提供」とし、社会の持続性を支えるには何よりも自分たちがサステナブルでなければならないと話します。
●性的マイノリティーの人たちへ 企業の間で広がる配慮の動き
性別にとらわれず働きやすい環境の整備や、従業員に対して多様な性の理解を促すために、企業が行なっている取り組みを紹介しています。
例えば、オリエンタルランドは4月から、制服について性別の指定をなくし本人の希望するものを選べるようルールを変更。
ファミリーマートは、同性パートナーや事実婚の人が店舗オーナーに応募しやすいよう、募集要件を見直しました。
●企業に果物の樹木オーナー権を販売開始。「食べチョク」が新たな食品ロス削減に挑戦|食べチョク
産直直販サイトの「食べチョク」は、生産者が栽培する果樹のオーナー権を賛同企業に販売するプロジェクトを始めました。
台風や予測不能なパンデミックにより生産者が販路を失うケースを回避するもので、継続的な経営を支えるとともに、食品ロス防止にもつながる取り組みです。
オーナー企業にとっても、収穫物を顧客向け特典などに活用できるといったメリットがあります。
●GOTS認証とは?基準や見分け方、SDGsとの関係性を紹介
衣服やタオルなどの布製品に付いている、GOTS(Global Organic Textile Standard)認証マークをご存じですか?
原料収穫から加工、流通まで環境や社会に配慮した方法がとられている繊維製品を証明する国際基準です。
記事では、GOTS認証製品をつくること、使うことでSDGsにどのように貢献できるかを紹介しています。
--------------------------
イベント・セミナー関連
--------------------------
申し込み方法など、詳細はリンク先をご確認ください。
【6月7日(水)】
企画展関連イベント「サステナブルな観光開発について考えよう!―中東・ヨルダン編―」
JICA(国際協力機構)主催のオンラインイベント。
"すべてのSDGsに貢献する"と言われる観光開発をテーマに、JICAの活動紹介や質疑応答などが予定されています。
【6月21日(水)】
生物多様性研究セミナー〜ネイチャー・ポジティブを推進する 第5回「生物多様性への取組先進企業に学ぶ」
生物多様性や自然資本の取り組みを進めるキリンホールディングス株式会社、住友化学株式会社の
事例紹介や質疑応答など。
ZOOMによるオンラインセミナーです。
--------------------------
グリーゼからのお知らせ
--------------------------
SDGsやサステナビリティに関する言葉は、いろいろあって分かりづらいですよね。
そこでグリーゼでは、「これ、どういう意味だっけ?」というときに役立つ用語集をつくりました。
INDEX・索引付きで、知りたい言葉がすぐ探せます。ぜひダウンロードしてご活用ください。
▼SDGs用語集(全192用語)
--------------------------
最後はこんな話題をご紹介。
●【SDGs特集】もはやエモい!?昭和のスナック街がまさかのあれに大変身!
アップサイクルというと物のイメージが強いですが、青森県では街全体のアップサイクルが実現。
懐かしいと思う人、新しいと思う人、いろいろな世代が楽しめますね!
外国からのお客様からも人気が集まりそうです。
それでは、次号もお楽しみに!
▼グリーゼでは、月に2回「SDGs最新ニュース」をお届けしています。
配信をご希望の方は、こちらからご登録ください。
https://gliese.co.jp/success/mailmagazine/subscribe/
*この記事は2023年5月30日現在の情報を元にしています
*外部サイトへのリンクが切れている場合があります。ご了承ください