こんにちは。
SDGs最新ニュース担当、吉田ゆみです。
毎年3月8日は、「国際女性デー(International Women's Day)」です。
1900年代はじめに北米などで起きた女性による労働運動がきっかけと言われ、1975年に国連で提唱されました。黄色いミモザの花が、シンボルフラワーとなっています。
今号では、国際女性デー、女性やジェンダーに関わる記事をいくつかピックアップしました。
ぜひチェックしてみてください。
それではSDGs最新ニュース、スタートです。
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国・世界の取り組み関連
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●国際女性デー2024、その目的や歴史、テーマをわかりやすく
今年のテーマは、「女性に投資を。さらに進展させよう」です。
資金不足は、ジェンダー平等の達成に立ちはだかる大きな課題。
国連女性機関(UN Woman)によると、2030年までに3億4,200万人の女性と少女が、極度の貧困状態になる可能性があります。
●国連報告書"国民の豊かさ"日本24位 世界は格差拡大し二極化
国連開発計画(UNDP)が発表した、世界各国の国民の豊かさを示す「人間開発指数」。
日本は前回の22位からさらに順位を下げました。
世界全体でみるとコロナ禍を機に、先進国と途上国で格差が広がっています。
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企業の取り組み関連
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●変わろう、変えよう:女性の働きやすさ、日本は29カ国中27位 英誌エコノミスト
経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち29カ国を対象に行った調査で、日本は27位でした。
「女性管理職の割合」に関しては、14.6%で最下位という結果に。この項目でトップのチェコは46%とのことです。
日本でも女性が働きやすい環境づくりに積極的な企業が増えている印象ですが、世界と比べるとまだ大きな差があります。
●大王製紙、生理用品の入手に困っている学生を対象とした「奨学ナプキン」の2024年度奨学生の募集を決定
対象の学生に1年間、無償で生理用ナプキンを配布する取り組みには、20を超える企業、団体が賛同表明をしています。
2023年度は2,000名を支援。
アンケート調査では98.1%の学生が「まわりの人に勧めたい」と回答し、「生理期間中も前向きになれた」「同じナプキンを長時間使い続けることがなくなり、かぶれることが減った」などの声が届きました。
●廃棄貝殻で作ったエコプラスチックをヘルメットに 社会貢献を目指すメーカーの挑戦
大阪府のプラスチックメーカー・甲子化学工業は、年間20万トンにのぼるホタテの廃棄貝殻と廃プラスチックを組み合わせた新素材「カラスチック」を開発しました。
新品のプラスチックと比較して最大約36%のCO2を削減でき、強度は約33%向上。
さまざまな企業とタッグを組んで作られたヘルメット「HOTAMET」は、大阪・関西万博の防災用公式ヘルメットの一種として導入予定です。
●月200人の若者と対話 Z世代のリアルなSDGsとは SHIBUYA109 lab. 長田麻衣氏に聞く
「Z世代は社会課題に関心があると決めつけられて嫌だった」
「企業がSDGsに関して発信するイメージがクリーンすぎて身近に感じにくい」
など、若者の本音が紹介されています。
「サステナブルなだけでは買わない」「楽しい、かわいいと思ったものがサステナブルだった」を求めているという内容も、興味深かったです。
●ESG・SDGsキーワード解説 グリーン水素
グリーン水素とは、水を太陽光発電など再生可能エネルギーの電気で分解して作られた水素のこと。燃焼時だけでなく、製造時にもCO2を出しません。
ほかに石炭や天然ガスを分解してつくられる「グレー水素」、水素の製造工程で排出されたCO2を回収・利用・貯留して排出量を実質ゼロとみなす「ブルー水素」などがあります。
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グリーゼからのお知らせ
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グリーゼが運営する「SDGs message collection」には、約400の企業や団体などのSDGs
ページ、サステナビリティページを掲載しています。
50音から検索できるSDGs用語集も随時更新中です。ぜひご活用ください!
https://gliese.co.jp/sdgs/
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最後に、こんな話題をご紹介。
●あなたの地域の男女格差は?"ジェンダーギャップ"公表
最もジェンダーギャップが小さいのは東京都、次いで神奈川県、千葉県。
一方でジャンダーギャップが最も大きいのは山梨県、次いで宮崎県、佐賀県でした。
中には、昨年の44位から26位にランクアップした大分県など、1年で大幅に改善傾向がみられる地域もあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次号もお楽しみに!
*この記事は2024年3月26日現在の情報を元にしています
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